遠因の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
遠因
【読み方】
えんいん
【意味】
ある結果を導いた原因として、直接ではないが、何らかのかかわりをもつ事柄。遠い原因。間接の原因。
直接の元凶じゃなくて、少し遠いところからじわじわと影響を及ぼしてるような原因を「遠因」っていうんやな。これは、「直接の原因」とはちょっと違うわけやな。
【語源・由来】
「遠」は「空間的、時間的に隔たっている。とおい。」
「因」は「もと。事の起こり。由来。」
【類義語】
原因
【対義語】
近因
遠因(えんいん)の解説
「遠因」っていう言葉はね、何かが起こる原因の中でも、直接的ではないけど関わりがあるような事柄を指すんだよ。
たとえば、風邪をひいたときの「遠因」は、体調を崩す直接の原因(近因)がウイルスや菌だとすると、遠因は、その前に睡眠不足が続いていたり、ストレスが溜まっていたり、栄養が偏っていたりすることだね。これらは直接風邪を引かせる原因ではないけど、体調を崩しやすくする原因となるような事情なんだ。
だから、「遠因」は、何かが起こる結果に直接関わらないけれど、間接的に影響を与える原因を表す言葉なんだよ。それに対して、「近因」は、その結果を直接引き起こす原因を表しているんだね。
遠因(えんいん)の使い方
遠因(えんいん)の例文
- 職員が、公文書を改竄した遠因に首相の存在があったという見解を示しました。
- 虫歯が遠因となって、体調不良になることがあります。
- 暴力的な描写が多いこの漫画が、今回の事件の遠因になったと考えられています。
- 民営化による利益追求の姿勢が、その事故の遠因です。
- ともこちゃんの発言が遠因だけれども、直接的な原因は他にある。
遠因の文学作品などの用例
-
・・・場合にのぞみてはその遠因を求めてこれを問うにいとまあらず、すなわ・・・ 福沢諭吉「政事と教育と分離すべし」
「遠因」と「原因」「近因」の違いを解説
「遠因」に似ている語に「原因(げんいん)」「近因(きんいん)」があります。
「遠因」と「原因」の違いは?
「原因」は、「ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。また、その事柄。」という意味です。
「遠因」は、間接の「原因」という意味なので、間接の意味が含まれる点が「原因」と違います。
一方、「原因」は、ある出来事や状態を直接引き起こすもの、つまり直接的な要因を指すんだよ。
でも、「原因」は、バッチリと結果を引き起こすものやな。ようは、事件が起こる直接的なキッカケや、それが起きる直前のことを指すんやな。これは、しっかりと使い分けないとな!
「遠因」と「近因」の違いは?
「近因」は、いくつかの原因の中で最も直接的なものという意味です。
なので、間接の原因をいう「遠因」とは真逆の意味であり、対義語です。
一方、「近因」は、複数の原因の中で最も直接的に結果を引き起こす、直接の原因を示す言葉なんだ。
でも、「近因」は、いくつかの原因の中で一番直接的に影響を与えてる、一番近い原因ってわけやな。遠くからじわじわと影響してる「遠因」と、ドンピシャで結果を作り出してる「近因」、両方考慮に入れてものごとを考えないとな!