【二字熟語】
風雅
【読み方】
ふうが
【意味】
①高尚で、みやびな趣のあること。また、そのさま。
②詩文・書画・茶道などのたしなみのあること。
③蕉門で、俳諧のこと。また、その美の本質。
④「詩経」の六義 (りくぎ) のうちの風と雅。また、「詩経」の国風の大雅・小雅。
【語源・由来】
「風」は「味わい。おもむき。」
「雅」は「みやび。みやびやか。おくゆかしい。」
【類義語】
風流
風雅(ふうが)の使い方
ともこちゃん。俳句教室に通っているの?風雅だね。
楽しいわよ。
難しくないの?
頭で考えず、心のおもむくままに句を詠むと簡単よ。
風雅(ふうが)の例文
- 健太くんは風雅を解する人だ。
- ともこちゃんは風雅な趣がある。
- 控えめな上品さが、この建物に風雅なたたずまいを与えている。
- 風雅とは無縁の人生だった。
- 祖父は風雅の道を愛していた。
「風雅」と「風流」「優雅」の違いは?
「風雅」に似ている語に「風流(ふうりゅう)」「優雅(ゆうが)」があります。
「風雅」と「風流」の違いは?
「風流」は、
①上品な趣があること。みやびやかなこと。また、そのさま。風雅。
②世俗から離れて、詩歌・書画など趣味の道に遊ぶこと。
③中世芸能の一。華やかな衣装や仮装を身につけて、囃 (はや) し物の伴奏で群舞したもの。のちには、華麗な山車 (だし) の行列や、その周りでの踊りをもいう。民俗芸能の念仏踊り・雨乞い踊り・盆踊り・獅子舞などの源である。
④美しく飾ること。数奇 (すき) をこらすこと。また、そのさま。
⑤「風流韻事」の略。
⑥先人ののこしたよい流儀。遺風。
という意味です。
「風流」も「風雅」も、上品で優美なおもむきのあるさまをいいます。
しかし、「風流」の方が、日常会話で使われることが多いです。
「風雅」と「優雅」の違いは?
「優雅」は、
①しとやかで気品があること。また、そのさま。
②俗事から離れて、ゆとりのあること。また、そのさま。
という意味です。
「風雅」も「優雅」も、上品で美しいさまをいいます。
しかし、「風雅」には、詩文・書画・茶道などのたしなみのあること、蕉門で、俳諧のこと、「詩経」の六義 (りくぎ) のうちの風と雅という意味がある点が「優雅」と違います。