【二字熟語】
不肖
【読み方】
ふしょう
【意味】
①取るに足りないこと。未熟で劣ること。また、そのさま。不才。
②父に、あるいは師に似ないで愚かなこと。また、そのさま。
③不運・不幸であること。また、そのさま。
【語源・由来】
「肖」は「似る。」
【類義語】
つたない、ふつつか
不肖(ふしょう)の使い方
さっきは誰を紹介されていたの?
新しく空手部に入部する子だよ。
へえ。わざわざご父兄が付き添って挨拶に来るなんて丁寧ね。
不肖な息子ですがよろしくお願いしますって頼まれたんだよ。
不肖(ふしょう)の例文
- 不肖の子ですがよろしくお願いします。
- 不肖、私にお命じください。
- 不肖ながら努力いたします。
- 不肖わたしが議長をつとめさせていただきます。
- 不肖ながら、私がお手伝いさせていただきます。
「不肖ながら」「不肖の息子」とは?
「不肖」は「不肖ながら」や「不肖の息子」という表現で使われます。
「不肖ながら」とは
「不肖ながら」は目上の人に対して謙譲の意味で使われる敬語表現です。
昇進や栄転など自分の吉報を伝える際に「未熟者ですが」という意味で使われることが多いです。
謙譲表現のため、主語は必ず自分です。他人に対して使うことはできません。
【例文】
- 不肖ながら、課長への昇進が決まりました。
- 不肖ながら、精一杯精進いたす所存です。
「不肖の息子」とは
「不肖」には、「父に、あるいは師に似ないで愚かなこと。また、そのさま。」という意味があります。
なので、父親に似ず愚かな子ということをいいたい時に「不肖の息子」といいます。
愚妻のように家族や師弟関係で使われる言葉です。
他人に対して使うと誹謗中傷にあたるので使うことはできません。
【例文】
- 不肖の息子で申し訳ございません。
- 不肖な息子を持ち苦労しております。