俄然の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
俄然
【読み方】
がぜん
【意味】
①にわかなさま。だしぬけなさま。急に。
②(昭和初期の流行語)断然。とても。
でも、昔の人は「とても」とか「めっちゃ」とかいう意味で使ってたんやね。古い言葉も時代や背景によって、使い方がちょっと変わるんやな。勉強になるわ~
【語源・由来】
「俄」は「だしぬけ。急に。」
「然」は「他の語に付けて状態を表す語。」
【類義語】
突然、忽然、不意
【対義語】
依然、平板
俄然(がぜん)の解説
「俄然」という言葉は、突然や急にという意味を持っている言葉なんだよ。
例えば、「毎年夏の初めに、多くの焼芋屋が俄然として氷水屋に変化するとき」っていうのは、毎年夏が来ると、たくさんの焼き芋の店が突然、冷たい水を売る店に変わる、という意味だよ。また、「梅雨があけたら俄然暑くなった」っていうのは、梅雨が終わると、急に暑くなった、ということを示しているね。
でもね、昭和の初期には、「俄然」という言葉が「断然」や「とても」という意味で使われることもあったんだ。それは、現代でも続いていて、文化庁が調査をしたところ、多くの人が「俄然」を「とても、断然」という意味で使っていることがわかったんだよ。
具体的には、令和2年度の調査で、「がぜん」という言葉を「急に、突然」という意味で使っている人は23.6%だったのに対して、「とても、断然」という意味で使っている人が67.0%と、3人のうち2人以上が後者の意味で使っているんだよ。
だから、「俄然」という言葉は、本来の「急に、突然」という意味で使われることもあれば、「とても、断然」という意味で使われることもあるんだね。時代や文化によって、言葉の意味や使い方が少しずつ変わってくることがあるから、その辺りも注意して使うといいよ。
俄然(がぜん)の使い方
俄然(がぜん)の例文
- 俄然勇気が出た。
- 進級してから俄然頭角をあらわしてきた。
- 俄然攻勢に出る。
- 最終コーナーを回って、レースは俄然白熱した。
- 健太くんは俄然張り切り出した。
俄然の文学作品などの用例
「俄然」と「断然」「突然」の違いを解説
「俄然」に似ている語に「断然(だんぜん)」「突然(とつぜん)」があります。
「俄然」と「断然」の違い
「断然」は
①態度のきっぱりとしているさま。また、最後まで押しきって物事をやり遂げるさま。
②(あとに打消しの語を伴って)決して。絶対に。
③他とかけはなれて違うさま。
という意味です。
「俄然」は、突然な様をいう語です。対して、「断然」は、強調する様をいう語であるという違いがあります。
一方「断然」という言葉は、態度がしっかりしているさまや物事をやり遂げる強さを表す言葉だね。さらに、あとに打消しの語を伴って「決して」とか「絶対に」という意味になったり、特に目立つという意味で使われることもある。
しかし、「断然」自体は、ちゃんと決めた態度で物事をやる、って感じか。そして、「断然しない」みたいな言い方で、「絶対しない」みたいな意味にもなるんやね。うーん、これはちょっとややこしいけど、大体わかったで!基本的には、状況や文脈によってどっちの言葉を使うかを考えるんやな。
「俄然」と「突然」の違い
「突然」は
にわかなさま。だしぬけ。不意。突如。
という意味です。
「俄然」は、突然な様をいいますが、「突然」は、予期していなかったというニュアンスを含む点が違います。
一方で「突然」という言葉は、何も予期していない中で、予期しないことが急に起こる様子を指す言葉なんだ。
一方、「突然」は、ほんまに予期せず急に何かが起こる、例えば「突然の雨」や「突然の出来事」みたいな感じで使うんやな。ちょっとニュアンスが違うけど、どっちも「急に」っていう意味があるんやね!
二つ目は、昭和初期の流行語で、とてもや断然という意味があるんだ。