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「解脱」の意味と使い方や例文!「悟り」「涅槃」との違いは?(類義語)

解脱の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
解脱

【読み方】
げだつ

【意味】
悩みや迷いなど煩悩 (ぼんのう) の束縛から解き放たれて、自由の境地に到達すること。悟ること。涅槃 (ねはん) 。

二字熟語の博士
「解脱」という言葉は、心の悩みや迷い、つまり「煩悩」と呼ばれる束縛から自分を解放し、心の自由と安らぎの境地に到達することを意味するんだ。

これは、仏教でいう「悟り」に達することであり、涅槃とも言われるんだよ。

助手ねこ
ほほう、それってつまり、「心のモヤモヤやジレンマから抜け出して、すっきりピカピカの心になる」ってことかいな。いわゆる、最高の「心の平和」を手に入れるってわけやね。

日々の小さなイライラや悩みを超えて、本当に心からラクになるっていう、めっちゃええ感じの状態やな。これを目指して、毎日ちょっとずつ心を磨いていかなあかんね。

【語源・由来】
梵語vimukti, vimokṣaなどの訳。縛るものを離れて自由になる意。

【類義語】
涅槃、悟り、悟道、脱俗

解脱(げだつ)の解説

カンタン!解説
解説

「解脱」という言葉はね、心の中にある悩みや迷い、そして煩悩という難しい問題から自由になって、すっごく心がラクになることを表しているんだ。

例えば、「解脱の境地」という表現は、心の中の悩みや迷い、それに煩悩からすっかり解放されて、とっても心がラクになる状態のことを言うんだよ。煩悩っていうのは、私たちが普段感じるいろいろな欲求や悩みのこと。これは、そういう心の重荷から完全に自由になって、心がとても平和で安らかになることを表しているんだよ。

また、「煩悩を解脱する」という表現は、煩悩っていう心の中の問題や欲求から自分を解放して、もっと心が軽くなることを目指すっていう意味なんだ。たとえば、いつも勉強するのが嫌だと思っていたけど、勉強することの楽しさを見つけて、もうそれが苦にならなくなった、という感じかな。

だから、「解脱」という言葉は、心の中の悩みや迷い、煩悩から自由になって、とってもラクで平和な心の状態を得ることを意味しているんだね。

解脱(げだつ)の使い方

健太
ヨガをしたら解脱することができるのかな。
ともこ
解脱できると言っている人もいるわね。
健太
じゃあ、ヨガを習い始めようかな。
ともこ
解脱したいという欲望を抱えている間は解脱できないと思うわよ。

解脱(げだつ)の例文

例文
  1. 欲望から解脱する。
  2. 解脱の衣を着る。
  3. 輪廻から解脱したい。
  4. 煩悩を止滅させ、肉体の死後完全な解脱が実現する。
  5. 悟りを開いて解脱することで救われる。

解脱の文学作品などの用例

  1. ・・・示を指さす指である。解脱への通路である。書を読んで終に書を離れる・・・ 倉田百三学生と読書

  2. ・・・て、これらの事情から解脱するか、あるいはこれらの事情を圧倒するに・・・ 幸徳秋水死刑の前

  3. ・・・れて、此等の事情から解脱するか、或は此等の事情を圧倒するに足・・・ 幸徳秋水死生

「解脱」と「悟り」「涅槃」の違いを解説

解脱」に似ている語に「悟り(さとり)」「涅槃(ねはん)」があります。

「解脱」と「悟り」の違い

悟り」は、
①物事の真の意味を知ること。理解。また、感づくこと。察知。
②仏語。迷妄を払い去って生死を超えた永遠の真理を会得すること。

という意味です。

解脱」は、悟ることをいいい、ほぼ同じ意味です。

しかし厳密にいうと「解脱」は、悟りへの過程をいう点が違います。

二字熟語の博士
「解脱」という言葉は、煩悩や迷いなどの束縛から自由になることを意味しているんだ。仏教では、この状態は悟りを開いたとも言われ、苦しみや悩みから完全に解放される涅槃という境地に到達することを指しているよ。

一方で、「悟り」は、物事の本当の意味を深く理解すること、または仏教で言うところの迷いを払い去り、生死を超えた真理を得ることを意味しているんだ。

助手ねこ
そやな。つまり、「解脱」ってのは、心のもやもやや煩悩からサヨナラして、すっきりピカピカの自由な状態になることやな。涅槃ってやつやろ。

それに対して、「悟り」は、ちょっと深い感じで、世の中の本当のことや、何が何やらっていう真理をがっちり掴むことやな。仏教でいうと、永遠の真実を見つけるってわけや。あー、なんか頭がクリアになる話やな。おもろいわー。

「解脱」と「涅槃」の違い

涅槃」は、
梵語nirvāṇaの音写。吹き消すことの意味。仏語。
①煩悩 (ぼんのう) の火を消して、智慧 (ちえ) の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。
②釈迦 (しゃか) の死。
③「涅槃会 (ねはんえ) 」の略。

という意味です。

解脱」は「涅槃」の別称でほぼ同じ意味です。

しかし、「解脱」は悟りへの過程をいうのに対して、「涅槃」は、悟りへ到達した後の状態をいう点が違います。

二字熟語の博士
「解脱」というのは、煩悩の束縛から自由になることを意味していて、心が迷いや悩みから解放される状態を指すんだ。この過程では、本来の自由な状態に戻ることを目指すんだよ。

一方、「涅槃」とは、煩悩を完全に消し去り、智慧が完成し、すべての悩みや束縛から脱して、最も平和で完全な境地に到達すること。これは仏教における最終的な目標で、仏の悟りを得た状態を指すんだ。

助手ねこ
おお、なるほどな。じゃあ、「解脱」っていうのは、なんか心のモヤモヤや迷いからクリアになって、自由になることやな。でもまだ完全なんじゃなくて、途中の段階って感じか。

それに対して、「涅槃」はもうゴールやんな。煩悩の火がピューって消えて、完全に悟りを開いた、もうこれ以上ないっていう完璧な状態やろ。そうやって見ると、「解脱」は涅槃に向かう途中のステップみたいなもんで、「涅槃」がゴールってわけやな。深い話やけど、なんとなくわかってきたで。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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