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「現出」の意味と使い方や例文!「出現」との違いは?(類義語・対義語)

現出の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
現出

【読み方】
げんしゅつ

【意味】
実際にあらわれ出ること。また、実際にあらわし出すこと。出現。

二字熟語の博士
「現出」という言葉はね、物事が実際に姿を現すこと、または、何かが実際に現れることを意味しているんだよ。

例えば、考えが具体的な形として現れることや、物事が明確になることを表しているんだ。

助手ねこ
ほな、「現出」っていうのは、「目の前に実際に現れる」ってことやな。例えば、頭ん中でぐるぐるしてたアイディアが、いきなりビシッと形になって現れたりするみたいな感じか。

これは、物事が具体的になる瞬間のことを言うんやな。

【語源・由来】
「現」は「見えなかったものが見えてくる。あらわれる。あらわす。」
「出」は「現れる。」

【類義語】
出現、立ち現れる、発現、顕現

【対義語】
潜在

現出(げんしゅつ)の解説

カンタン!解説
解説

「現出」という言葉はね、何かが実際に目の前に現れること、または、はっきりと見える形で現れることを意味しているんだよ。

例えば、「珍しい光景が現出する」っていう時は、普段見られないような特別な景色や出来事が、突然目の前に現れたってこと。たとえば、すごく珍しい虹が空に出たり、普段は見ることができない珍しい動物が現れたりすることを表しているんだ。

また、「真犯人が現出した」という場合は、本当の犯人が実際に姿を現して、人々の前に出てきたことを意味しているんだ。これは、推理小説やドラマでよく使われる表現で、真相が明らかになる大切な瞬間を示しているんだよ。

だから、「現出」という言葉は、何かが実際に目に見える形で現れる、あるいは出現することを指すんだね。

現出(げんしゅつ)の使い方

健太
ピカソのゲルニカは戦争の悲惨さが現出しているよね。
ともこ
戦争の恐ろしさや恐怖もにじみ出ていてすごい絵だと思うわ。
健太
あんな構図、僕には思いつかないよ。
ともこ
本物の天才よね。

現出(げんしゅつ)の例文

例文
  1. 科学の進歩とともに、今までなかった公害問題が現出した。
  2. 悲惨な光景が現出する。
  3. 地獄絵図を現出することになるのは火を見るより明らかです。
  4. さまざまな問題点が現出していた。
  5. 朝起きてみると、目の前に昨日までなかった砦が現出していた。

現出の文学作品などの用例

  1. ・・・昔に黄金時代の平和を現出したであろう。   瑣事 人生を幸福にす・・・ 芥川竜之介侏儒の言葉

  2. ・・・されて無階級の社会の現出されるであろうことを考えるものであるけれ・・・ 有島武郎想片

  3. ・・・閃めく 修羅闘一場を現出す 死後の座は金きんかんたんを分ち ・・・ 内田魯庵八犬伝談余

「現出」と「出現」との違いを解説

現出」に似ている語に「出現」があります。

出現」は
①あらわれでること。隠れていたものや見えなかったものなどが、姿をあらわすこと。(例:救世主が出現する。新技術の出現。)
②天体が、他の天体による食 (しょく) または掩蔽 (えんぺい) 状態から、再び見えてくること。出離。

という意味です。

二字熟語の博士
「現出」と「出現」は似ているけれど、ちょっと違う言葉なんだ。「現出」は、何かが実際に目の前に現れることを意味しているよ。また、何かを明らかに示し出すことも指すんだ。

対して、「出現」は、隠れていたものや見えなかったものが、姿を現すことを表している。特に天体が隠れていた状態から見えるようになることも含まれるんだよ。

助手ねこ
おお、なるほどな。つまり、「現出」っていうのは、なんかがバーンと現れることやな。目の前にドーンと出てくる感じやろ?

それに対して「出現」ってのは、隠れてたものが姿を現すってことやな。天体が隠れてたりしてたのが、また見えるようになるっていうのもこれに入るんやな。似てるけど、出てくる感じがちょっと違うんやね。

現出」と「出現」はどちらも「見えなかったものがあらわれでること」を意味します。

しかし、「現出」は「人の意図や計画が関与することで姿をあらわす」というニュアンスで使われる点が「出現」と異なります。

新しい問題や課題が見えてきた時に、それが人の関与によるものだと強調したい場合は「現出」を使います。