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「激高」の意味と使い方や例文!「激怒」との違いは?(類義語・対義語)

激高の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
激高

「激昂」とも書く。

【読み方】
げっこう

「げきこう」とも読む。

【意味】
激して感情が高ぶること。いきりたつこと。

二字熟語の博士
「激高」という言葉は、心が非常に激しく動かされる様子を表しているんだ。

具体的には、怒りや興奮がピークに達して、心が大きく揺れ動いている状態を指しているよ。

助手ねこ
なるほどなぁ、それはつまり、「めっちゃ怒ってる」か「すごく興奮してる」ってことやな。

ちょっとしたことでピキッときて、カーっとなってるんやな。こういう時は、ちょっと一息ついて落ち着くことも大切やな。

【語源・由来】
「激」は「強く勢い立たせる。感情を突き動かす。」
「高」は「感情がたかぶる。」

【類義語】
激怒、立腹、憤怒

【対義語】
沈静

激高(げっこう)の解説

カンタン!解説
解説

「激高」という言葉は、人の感情が激しく高まって、とても怒ったり興奮したりすることを意味しているんだよ。この言葉は、特に怒りの感情が強く表れる時に使われることが多いんだ。

たとえばね、「高まる激高」というのは、「怒りや興奮がどんどん強くなっていく」という状況を表しているんだ。例えば、何かがすごく不公平だと感じたり、誰かにずっと我慢していたことがあって、それが積み重なって、もう限界!っていう時に、「高まる激高」っていう感じになるんだよ。

また、「目の玉が飛び出さんばかりの勢いで激高したゆうべの様子が嘘みたいだ」〈吉村達也・踊る少女〉 ではね、本当にとても強い怒りの感情があったことを表しているんだ。この表現は、怒りがとても激しくて、まるで目が飛び出るほどの強さだったという比喩を使っているんだよ。そして、それが今はもう信じられないほど落ち着いている、という意味も含まれているんだ。

ちなみに、「激高」という言葉は、「激昂」とも書いて、「げきこう」とも読むんだ。どちらも意味は同じで、人の怒りや興奮の感情が非常に強くなることを表しているんだよ。

だから、「激高」という言葉は、心の中で感情が激しく高まること、特に怒りが強くなる状態を表しているんだね。

激高(げっこう)の使い方

健太
いつも穏やかな先生が、激高して僕の机を蹴とばしたんだよ。
ともこ
穏やかな人ほど、怒ると怖いわよね。
健太
授業中に漫画を読んでいた僕が悪いんだけどさ。
ともこ
それは先生に謝りに行った方が良いわよ。

激高(げっこう)の例文

例文
  1. ファンに喧嘩を売られ激高した姿をSNSにアップされた。
  2. こんなに激高したともこちゃんを見るのは初めてだった。
  3. 激高した民衆が一揆をおこした。
  4. 仕事のやり方について注意すると、激高して辞めてしまう新人が多くなった。
  5. 激高している客が何やら大声で騒いでいた。

激高の文学作品などの用例

  1. ・・・―― 私は感情の激昂に駆られて、思わず筆を岐路に入れたようでござ・・・ 芥川竜之介二つの手紙

  2. ・・・ざるをお通は断じつ。激昂の反動は太く渠をして落胆せしめて、お通は・・・ 泉鏡花琵琶伝

  3. ・・・いので内心もう非常に激昂した。ことに省作の事があるから一層怒った・・・ 伊藤左千夫春の潮

「激高」と「激怒」の違いを解説

激高」に似ている語に「激怒(げきど)」があります。

激怒」は、はげしく怒ることをいいます。

激高」も「激怒」も、怒ることをいいます。

しかし「激高」は、激しく怒って興奮することをいいます。

対して「激怒」は、激しく怒ることをいい、「激高」のような興奮するという意味はありません。

二字熟語の博士
「激高」と「激怒」はどちらも感情が強く現れる様子を表しているけれど、少し違いがあるんだ。「激高」は感情が高まって、いきり立つことを言うんだ。つまり、怒りだけでなく、興奮や熱中も含まれる状態なんだよ。

一方、「激怒」は怒りが激しく、非常に強い怒りを表す言葉だなんだ。こちらは怒りに特化した感情の表現なんだよ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「激高」っていうのは、怒りだけやなくて、ワクワクとかも含むんやね。サッカーの試合でゴール決めた時に選手が興奮してるみたいな、そういういろんな感情がグワッと高まってる状態やな。

でも、「激怒」は怒りだけに注目してて、「もう我慢できん!」ってくらいブチギレてる状態なんやろ?つまり、「激高」は怒りも含むけど、他の感情もある、「激怒」は怒りそのものやねんな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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