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「決裂」の意味と使い方や例文!「決別」との違いは?(類義語・対義語)

決裂の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
決裂

【読み方】
けつれつ

【意味】
会談や交渉などで意見が一致せず物別れになること。

二字熟語の博士
「決裂」という言葉はね、会談や交渉で、人々が意見を合わせることができずに、結局うまくいかないで終わってしまう状況を表すんだよ。

つまり、話し合いが決まらなくて、みんなバラバラのまま終わることなんだ。

助手ねこ
あぁ、それは大変やな。つまり、会議や話し合いで、みんなが「こうしよう」「いや、こうしよう」とちゃう意見を言い合って、結局誰も納得せずに終わっちゃうってことなんやな。

交渉って難しいんやなぁ、皆んなでちゃんと合意できるように、もっと話し合いが大事やね。

【語源・由来】
「決」は「えぐられて切れる。」
「裂」は「物事がばらばらになる。」

【類義語】
物別れ

【対義語】
妥協、妥結、解決、合意、和解、示談

決裂(けつれつ)の解説

カンタン!解説
解説

「決裂」という言葉はね、人と人とが話し合いをしている時に、お互いの意見が全然合わなくて、結局何も解決しないで終わってしまうことを言うんだよ。

たとえば、「労使の交渉が決裂する」とはね、会社と働いている人たちが、給料や労働条件について話し合うんだけど、お互いの考えが全然合わなくて、結局何も決まらないで終わることを言うんだよ。労働者と会社がお互いに納得できなくて、話が進まない状態のことなんだ。

また、「談判が決裂した」というのはね、何か大事なことを話し合っている時に、お互いの意見が全然合わずに、結局何も合意に達しないで終わってしまうことを言うんだよ。たとえば、国と国が争いを解決するために話し合ったり、大きな会社が重要な契約を結ぶために話し合ったりするけれど、意見が一致せずに、うまくいかなくて終わるようなことを表しているんだ。

だから、「決裂」という言葉は、人たちが何かを決めようとして話し合っているけど、意見が全然合わずに、結局何も決まらないで終わるような状況を表しているんだね。

決裂(けつれつ)の使い方

健太
三年生の先輩が引退してから、一年生と二年生が、部の運営をめぐって決裂してしまったんだ。
ともこ
部長の健太くんは大変ね。
健太
胃に穴があきそうだよ。
ともこ
どうしようもなくなったら、三年生の先輩に相談するしかないわね。

決裂(けつれつ)の例文

例文
  1. 停戦交渉が決裂する。
  2. 会議の決裂を招いた。
  3. 決裂も辞さずの覚悟で交渉に臨んだ。
  4. 労使の交渉が決裂しそうだ。
  5. 交渉が決裂して、ともこちゃんが敵に回ることだけは避けたい。

決裂の文学作品などの用例

  1. ・・・ら、ついに反動教育と決裂する。あやまれといわれたことに対して、体・・・ 宮本百合子一連の非プロレタリア的作品

  2. ・・・夏、東支鉄道の問題が決裂して、ソ同盟と中国との国境で軍事行動が行・・・ 宮本百合子五ヵ年計画とソヴェトの芸術

  3. ・・・今日このように巨大決裂の予感を感じさせている社会は過去にどのよう・・・ 宮本百合子新島繁著『社会運動思想史』書評

「決裂」と「決別」の違いを解説

決裂」に似ている語に「決別(けつべつ)」があります。

決別」は、「いとまごいをして別れること。また、きっぱりと別れること。」という意味です。

決裂」は、話し合いで互いの意見が合わずに終わることをいいます。

対して「決別」は、いとまごいをして別れることをいうので意味が違います。

二字熟語の博士
「決裂」とはね、話し合いや交渉がうまくいかなくて、結局何も解決せずに終わることを言うんだ。みんなの意見がバラバラで、うまくまとまらない状況のことだよ。

一方、「決別」は、ある人や場所、事柄との関係をはっきりと終わらせること。これは自分の意志で関係を終えることも含まれるよ。

助手ねこ
あー、なるほどね。つまり「決裂」は、ミーティングや話し合いがパッとしなくて、みんな「うーん、これじゃあダメだね」ってなる感じやな。結局、みんなの思いがバラバラで解決せずに終わるってことか。

そんで、「決別」は「もうあんたとはおさらばや!」って感じで、関係をバッサリと断ち切るんやな。例えば、「もうこの仕事は辞める!」みたいに、自分でピシャッと決めて、それまでのこととはおさらばするってことやね。なんか、「決裂」はちょっと残念な感じやけど、「決別」は自分で決めるからちょっとスッキリする感じかな。