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言質の読み方!「げんち」と「げんしつ」正しいのは?

言質の読み方

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「言質」があります。

問題

Q「言質」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

言質の読み方
  1. 「げんち」
  2. 「げんしつ」
  3. 「げんち」と「げんしつ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「言質」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「言質」の読み方は、「げんち」?「げんしつ」?

読み方

言質の正しい読み方は、「げんち」「げんしつ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「質」の音読みには「シツ」「シチ」「チ」があるので、どちらも読めそうです。

現在では、言質の読み方として「げんち」「げんしつ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「げんち」と「げんしつ」の両方です。

ただし、「げんしつ」は言質の慣用読みです。言質の本来の読み方は「げんち」でしたが、「げんしつ」と読む人が多くなり一般化したために、現在では「げんしつ」も正しい読み方となったものです。

広辞苑の「げんしつ」の項目には「誤読によるゲンチの慣用読み」とあります。一方、新明解国語辞典(第四版)の「『げんしつ』は読み誤り」と記載されているため、より正しく読みたいときには「げんち」を使うほうがよいでしょう。

「言質」の意味は、「げんち」も「げんしつ」も同じ

意味

言質の意味は「(約束事などで)後に証拠となる言葉」です。

「言」には「いう」「はなす」「述べる」「ことば」の意味があります。一方、「質」には「しち」「約束や取引の保証として預けておくもの」「抵当」の意味があります。

言質を用いた例文には「言質を取る」があります。

【関連記事】
「言質」の意味と使い方や例文!「言質を取る」とは?(類義語)

まとめ

まとめ
  • 言質の読み方は、「げんち」「げんしつ」のどちらも正しい。
  • 本来の読み方は「げんち」だった。
  • 言質の慣用読み「げんしつ」も正しい読み方になっている。
  • 言質は「後に証拠となる言葉」を意味する。