吟味の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
吟味
【読み方】
ぎんみ
【意味】
①物事を念入りに調べること。また、念入りに調べて選ぶこと。
②罪状を調べただすこと。詮議 (せんぎ) 。
③詩歌を吟じてその趣を味わうこと。
どれもじっくり考えるっていうのが大事ってわけやな。
【語源・由来】
「吟」は「内容を探り確かめる。」
「味」は「あじ。あじわい。物事を考えて理解する。」
【類義語】
確認、審議、熟考
【対義語】
瞥見、鵜呑み
吟味(ぎんみ)の解説
「吟味」という言葉はね、色々な意味があるんだよ。簡単に言うと、何かをとってもよく見たり、調べたりして、その良し悪しをじっくり考えることなんだ。
最初の意味は、何かをする為に使うものを選ぶ時に、本当にいいものを選ぼうとして、すごく慎重に、細かくチェックすることだよ。たとえば、お料理を作るときに、おいしい料理にするために、材料をすごく慎重にえらぶみたいなことだね。そうやって材料をえらぶことを「よく吟味した材料を用いる」と言うんだ。
二つ目の意味は、警察や役人が、何か悪いことをした人がいた時に、その人が本当にその悪いことをしたのか、どれくらい悪いことをしたのかを、ちゃんと調べ上げることを言うんだ。「役人の吟味を受ける」って言うときは、その役人が、悪いことをした人を詳しく調べているっていう意味なんだよ。
そして三つ目、この意味がもともとの「吟味」の意味で、詩や歌をじっくりと声に出して詠んでみて、その内容や美しさを楽しむことを言うんだ。これは、昔の人が詩や歌を大事にして、心で感じながら声に出して読むことをすごく大切にしていたからなんだよ。「むさとそしるべき歌とはおぼえぬなり。よくよく吟味し給へ」〈戴恩記〉というのは、ただ歌を読むんじゃなくて、その歌を深く味わいながら読んでほしいって言っているんだよ。
だから、「吟味」という言葉は、何かをとても慎重に、丁寧に見たり、調べたり、味わったりすることを言うんだね。
吟味(ぎんみ)の使い方
吟味(ぎんみ)の例文
- 計画の実施にはさらなる吟味が必要だ。
- 企画書の内容を吟味する。
- その証拠を十分吟味する。
- 吟味した食材を使う。
- 家具は吟味して選んだ。
吟味の文学作品などの用例
数学で見られる「解の吟味」とは?
数学で「解(かい)の吟味」という言葉があります。
連立方程式を解く際に、複数ある解が答えとして適切であるかどうかを検討することをいいます。
辺の長さを求める問題で、xの解が±10だった場合、マイナスの解は不適切であるため採用しません。
特に、連立方程式のような問題ではいくつか答えが出ることがあるけれど、その中から実際の状況に合った適切な解を選ぶ必要があるんだ。
例えば、物の長さを求める問題で、答えがプラス10やマイナス10と出てきたら、物の長さがマイナスってことはないから、プラス10だけをちゃんと選ばなあかんのやな。答えが正しいかどうか、ひとつひとつ納得いくまで考えるんやね。なんか、ピッタリ合うパズルのピースを探すみたいやな。
それから、法律の世界では、罪についてしっかりと調べることを指すんだ。そして、詩や歌をじっくりと味わいながら朗読することも吟味と呼ばれるんだよ。