愚蒙の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
愚蒙
【読み方】
ぐもう
【意味】
おろかで道理がわからないこと。また、そのさま。愚昧 (ぐまい) 。
まるで、いろんなことがいまいちピンと来てへん子どもみたいなもんやな。
【語源・由来】
「愚」は「おろか。ばか。」
「蒙」は「くらい。道理にくらい。」
【類義語】
愚昧
愚蒙(ぐもう)の解説
「愚蒙」という言葉はね、物事の本当の意味や道理が全くわからないことを指しているんだ。つまり、何を理解できないか、理解する努力をしない状態のことを表しているんだよ。
例えばね、「小児の隊伍に入るの分際なるを知らず、以て愚蒙に誇る者多し」〈吉岡徳明・開化本論〉という文章があるんだけど、これは「子どもたちのグループに入る立場なのに、そのことを理解せずに、自分の無知を自慢している人が多い」という意味なんだよ。つまり、自分が知らないことやわからないことを自慢してしまうような、道理がわからない行動をしている人たちを表しているんだね。
また、「徳川三百年の悲しい愚蒙だが、今の世にも似たような、思い当るようなことが多いのは悲しいことです」〈坂口安吾・安吾史譚〉ではね、徳川時代の長い間続いた無知や理解の不足が悲しいけれど、今の時代にも同じようなことがあって、それが悲しいという意味なんだよ。
だから、「愚蒙」という言葉は、人が物事の真実や重要なポイントを理解できていない、または理解しようとしない状態を指す言葉なんだ。
愚蒙(ぐもう)の使い方
愚蒙(ぐもう)の例文
- 愚蒙な人が多い。
- これは愚蒙な大衆への風刺だ。
- 世の中には愚蒙な誹謗者ばかりだ。
- そんな考えは愚蒙だと一刀両断された。
- 信じられない愚蒙の仕業だ。
「愚蒙」と「愚昧」との違いを解説
「愚蒙」に似ている語に「愚昧(ぐまい)」があります。
「愚昧」は「おろかで道理に暗いこと。また、そのさま。」という意味です。
「愚蒙」も「愚昧」も愚かで道理に暗いさまという意味です。
違いは漢字の「蒙」と「昧」ですが、「蒙」は「道理にくらい」、 「昧」は「くらい」という意味です。
このことから、「愚蒙」と「愚昧」は同義語といえます。
一方で、「愚昧」は、道理に暗く、物事の本質を理解していないことを指すよ。これも何かを知らない状態を表しているけれど、より深く物事の真実や本質を理解していない状態を意味しているんだ。
でも、「愚昧」はもっと深くて、道理や知識に暗いことを指すんやな。つまり、なんかもう全然わかってへん、って状態やな。言うなれば、「愚蒙」はちょっとわからんくらいやけど、「愚昧」はもう完全にお手上げや!って感じやな。
これは、物事の本質や道理が分からず、知識や理解が足りないことを意味しているんだよ。