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「愚図」の意味と使い方や例文!「のろま」との違いは?(類義語・対義語)

愚図の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
愚図

【読み方】
ぐず

【意味】
はきはきしないで動作や決断が鈍いこと。また、そのような人やさま。

二字熟語の博士
「愚図」という言葉はね、人がはきはきしないで、動作や決断がゆっくりで鈍いことを表すんだよ。

また、そんなふうに振る舞う人のことを指す言葉だね。

助手ねこ
ああ、そうか。つまり、何をするにもノロノロして、さっさと決められへん人のことやな。

こういう人を見ると「さっさとしーや!」って思って、ちょっとイライラすることがあるわな。そんな感じの人を「愚図」と呼ぶんやな。

【語源・由来】
「愚図」は借字。

【類義語】
愚物、遅鈍、愚鈍

【対義語】
俊敏

愚図(ぐず)の解説

カンタン!解説
解説

「愚図」という言葉はね、人がはきはきしないで、動作や決断がすごく遅いことを表すんだよ。それから、そういう性格や行動の仕方をする人のことも言うんだ。

たとえば、学校で先生が「早く行動しましょう」と言っても、なかなか動けない、いつもゆっくりしている子は「愚図なやつ」と言われることがあるんだ。この言葉は、すばやく行動したり、すぐに決断できない人を表しているんだね。

また、「愚図な行動が原因で、開始が遅れてしまった」っていうのは、動作が遅かったり、すぐに決められない行動のせいで、何かを始めるのが遅くなってしまったっていう意味なんだ。たとえば、友だちと遊びに行く約束をしているのに、準備がなかなかできなくて、出発が遅れるみたいな状況がこれに当たるね。

ちなみに、この「愚図」っていう漢字は、この意味で使うために作られた当て字なんだ。

だから、「愚図」という言葉は、動作や決断が遅いこと、またはそういう人を指して使われる言葉なんだね。

愚図(ぐず)の使い方

健太
僕は、どうしてこう愚図なんだろう。
ともこ
健太くんは愚図じゃないわよ。要領が悪いだけよ。
健太
そんなことをいってくれるのはともこちゃんだけだよ。
ともこ
みんな、健太くんの才能に気が付いていないだけよ。自信をもって。

愚図(ぐず)の例文

例文
  1. まだ終わっていないなんて愚図だな。
  2. 健太くんほどの愚図は見たことがない。
  3. ともこちゃんは愚図でだらしない。
  4. 健太くんは、頭が悪くて愚図だと思われている。
  5. 愚図なともこちゃんに、そんなことを思いつけるわけがない。

愚図の文学作品などの用例

  1. ・・・「何を愚図々々しているんだえ? ほんとうにお前位、ずうずうしい女・・・ 芥川竜之介アグニの神

  2. ・・・ような心もちがした。愚図愚図している場合じゃない――そんな事もは・・・ 芥川竜之介お律と子等と

  3. ・・・まだ愚図愚図しているな。これでもか? これでもか?」砂利は続けさ・・・ 芥川竜之介

「愚図」と「のろま」の違いを解説

愚図」に似ている語に「のろま」があります。

のろま」は、「鈍間、野呂間、野呂松」と書きます。

のろま」は、「動作や頭の働きがにぶいこと。また、そのさま。」をいいます。

愚図」も「のろま」も、動作や決断がにぶいことをいい、人をののしったり、侮ったりする際に使います。

しかし「のろま」は、主に、動作がにぶいさまをいいます。

対して「愚図」は、言動がのろのろしてはっきりしないさまをいう点が違います。

二字熟語の博士
「愚図」と「のろま」は似ているけれど、少し違うんだよ。「愚図」というのは、動作や決断がすぐにはできない、つまり何事にもはきはきと行動できない様子や、そういう人のことを指すんだ。

一方で「のろま」は、動作や思考が遅いこと、もしくはそういう人のことを言うよ。この言葉は、動きが遅いだけでなく、考えるのもゆっくりな人を指すんだよ。

助手ねこ
なるほどなぁ。じゃあ「愚図」ってのは、例えば先生が「早くしなさい」と言うても、なかなか進まへんっていう人のことやね。なんか、いつもドタバタしてるけど、結局あんまりはやくないんやな。

対して「のろま」は、動きや考えがトロトロで、なかなか先に進まん人やな。んー、考えるのもゆっくり、動くのもゆっくり、まるでカメさんみたいな人やな。やっぱり、ちょっと似てるけど、意味はちゃうんやね。