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「無知」の意味と使い方や例文!「無知の知」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
無知

【読み方】
むち

【意味】
知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「無」は「存在しない。…がない。」
「知」は「ちえ。物事を考える能力。」

【類義語】
浅学、蒙昧、疎い

【対義語】
博識、多識、叡智、博学、精通、通暁、物知り、知悉、全知

無知(むち)の使い方

健太
ともこちゃんは何をイライラしているの?
ともこ
都会の人に、田舎は無知蒙昧な人が多いって言われたの。
健太
ひどい偏見だね。
ともこ
都会志向を押し付けるのはやめてほしいわ。

無知(むち)の例文

  1. 茶道に関しては全くの無知です。
  2. 法律には無知でも、人を刺せば罪になることぐらいは分かるだろう。
  3. 絵画に無知な私でも、この絵のすばらしさが分かります。
  4. 無知な人に翻訳は任せられない。
  5. 健太くんは、彼らの前で、無知で愚かなふりをしていただけです。

「無知の知」とは?

無知」を使った有名な言葉に「無知の知(むちのち)」があります。

無知の知」は、善美や徳についての無知を人間の知恵の本来のあり方とするプラトンが示したソクラテスの根本思想です。

ソクラテス哲学を特徴づける有名な言葉です。

無知の知」の自覚に基づいて真の知に至ろうとする探求が知を愛することとしての哲学とされます。

「ソクラテスより知恵のある者はいない」という神託を聞いたソクラテスは、賢者といわれる人を訪ねてみました。

しかし、彼らが一様に、知らないのに何かを知っているかのように思いこんでいることに気が付き、自らの無知について自覚している自分の方が知恵があることを悟ったことから生まれた語です。