【二字熟語】
廃退
【読み方】
はいたい
【意味】
①行われなくなったり、使われなくなったりしてすたれること。
②道義・気風などが、すたれて衰えること。
【語源・由来】
「廃」は「くずれて使えなくなる。すたれてだめになる。」
「退」は「おとろえる。すたれる。」
【類義語】
減退、衰退
廃退(はいたい)の使い方
廃退した古城に来て何が楽しいの?
在りし日を想像して楽しむのよ。
もっと未来を見て生きて行こうよ。
未来のために過去から学ぶこともあるのよ。
廃退(はいたい)の例文
- 道義が廃退してしまっている。
- かつては日本人街があったが、戦争を機に人口が激減し廃退した。
- 国民的道義心が廃退して殺人が増加している。
- 社会保障制度が廃退してしまったのは失政だ。
- 本尊の移転のため、その寺院は廃退した。
「廃退」と「退廃」の違いは?
「廃退」に似ている語に「退廃(たいはい)」があります。
「退廃」は
①衰えてすたれること。くずれ荒れること。廃頽。
②道徳的な気風がすたれて健全な精神を失うこと。
という意味です。
「廃退」と「退廃」は、道徳的な気風がすたれるという意味は同じです。
しかし、「廃退」は、使われなくなることをいいます。対して「退廃」は、衰えてすたれたさまや、くずれ荒れることをいう点が違います。
また、「退廃」は語尾に「的」を付けて「退廃的」といいますが、「廃退的」とはいいません。