【二字熟語】
破棄
【読み方】
はき
【意味】
①破り捨てること。
②契約・取り決めなどを一方的に取り消すこと。
③事後審査を行う上級裁判所が、上訴に理由があるとして原判決を取り消すこと。
【語源・由来】
「破」は、「物をこわす。こわれる。」
「棄」は、「うち捨てる。」
【類義語】
廃棄、捨てる
【対義語】
保存、保管、締結
破棄(はき)の使い方
兄さんが、素行の悪さから婚約を破棄されたんだ。
それは家族にとっては悲しい話ね。
いい人だったんだけどな。
逃した魚は大きかったのかもね。
破棄(はき)の例文
- 契約を破棄する。
- 古い書類をシュレッダーにかけて破棄する。
- 高裁は、一審判決を破棄した。
- 通達を破棄する。
- 大量破壊兵器を破棄する。
「破棄」と「放棄」「廃棄」の違いは?
「破棄」に似ている語に「放棄(ほうき)」「廃棄(はいき)」があります。
「破棄」と「放棄」の違い
「放棄」は、
①投げ捨ててかえりみないこと。
② 自分の権利・資格などを捨てて行使しないこと。
という意味です。
「破棄」も「放棄」も捨てることをいいますが、「破棄」は主に、物に対して使われ、破り捨てることをいいます。
対して「放棄」は、「育児放棄」「権利放棄」のように、行為や行動に対して使われ、やるべきことをやらないという意味で使われる点が違います。
「破棄」と「廃棄」の違い
「廃棄」は、
①不用なものとして捨てること。
②条約を当事国の一方の意思によって効力を失わせること。
という意味です。
「破棄」は、破って元の形を無くして捨てるという意味で使われます。
対して「廃棄」は、不要なものを捨てるという意味で使われ、「破棄」のような元の形を無くしてという意味がない点が違います。