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「頒布」の意味と使い方や例文!「頒布権」「頒布価格」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
頒布

【読み方】
はんぷ

【意味】
広くゆきわたるように分かちくばること。

例「小冊子を頒布する」

【語源・由来】
「頒」は「わける。わけあたえる。また、広く行きわたらせる。しく。」という意味で「布」「広く行きわたらせる(布教・流布)」という意味。
このことから、「頒布」は広くゆきわたるように分けるという意味。

【類義語】
配布、分配、配分

【対義語】
回収

頒布(はんぷ)の使い方

ともこ
30年前のあの映画の公開に合わせて頒布されたチラシが、今では10万円の値が付いているんですって。
健太
家に置いてないかな。
ともこ
普通は置いてないわよね。ぽいっと捨ててしまうから30年経った今、希少価値が高まったのよね。
健太
押入れを探してみるよ。

頒布(はんぷ)の例文

  1. これは、ファンクラブの会員にだけ頒布されたCDである。
  2. 社務所で神社の神札が頒布されている。
  3. 購入者特典として頒布された。
  4. 先着100名様に株で絶対に儲ける方法をまとめた冊子を頒布します。
  5. 関係者への頒布のみで、市場に流通していない。

「頒布権」「頒布価格」とは?

「頒布」は、「頒布権」や「頒布価格」という表現でニュースなどで見聞きすると思います。

頒布権」は、著作権法26条で映画の著作物のみに認められた権利のことをいいます。

ここでいう「頒布」は「複製物を公衆に譲渡または貸与すること」を意味します。

元々、劇場用映画の保護を目的とした権利で、映画の著作物とはどの範囲のものかたびたび問題になっています。

頒布価格」とは、主に、同人誌即売会などでオリジナル作品の著作権に配慮し、実費負担での譲渡という意味で二次創作作品を「頒布物(展示会で配布された資料や品物)」と呼び、その価格を「頒布価格」といいます。