読み方で悩みやすい漢字の一つに、「発足」があります。
Q「発足」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「はっそく」
- 「ほっそく」
- 「はっそく」と「ほっそく」両方とも
このページでは、悩みやすい「発足」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「発足」の読み方は、「はっそく」?「ほっそく」?
発足の正しい読み方は、「はっそく」「ほっそく」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんが、「ほっそく」のほうが聞き覚えがあるのではないでしょうか。
「発」の音読みには「ハツ」「ホツ」があります。
現在では、発足の読み方として「ほっそく」が一般的ですが、「はっそく」「ほっそく」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「はっそく」と「ほっそく」の両方です。
広辞苑には、「はっそく」と「ほっそく」と項目が両方あり、意味もほぼ同じように記載されています。一方、新明解国語辞典の「はっそく」の項目には「ほっそく」の新しい語形との解説があります。
また、漢字文化資料館のサイトには「ハツ」は漢音、「ホツ」は呉音だとされ、日本では呉音のほうが仏教や漢音が入ってくる前に定着していたことが記されており、発足の「ハツ」と「ホツ」のどちらが本来の読み方かということは、古くから両方の読み方があって、どちらが優勢かは悩ましい問題であることが記されています。
つまり、「はっそく」と「ほっそく」の読み方の歴史は古く、双方がいずれかの慣用読みであるとは言い難いということになりますが、NHK日本語発音アクセント辞典では「ほっそく」としています。
「発足」の意味は、「はっそく」も「ほっそく」も同じ
発足の意味は「(出発の意味で)団体や会議が設立して活動を始めること」です。
「発」には「たつ」「でかける」「起こす」「あらわす」の意味があります。一方、「足」には「あるく」「すすむ」の意味があります。歩き始めて、進んでいくことが感じられる熟語ですね。
発足を用いた例文には「団体が発足した」があります。
まとめ
- 発足の読み方は、「はっそく」「ほっそく」のどちらも正しい。
- 本来の読み方は「はっそく」だった。
- 発足の慣用読み「ほっそく」も正しい読み方になっている。
- 発足は「組織や会議が設立して活動を始めること」を意味する。