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消耗の読み方!「しょうこう」と「しょうもう」正しいのは?

消耗の読み方

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「消耗」があります。

問題

Q「消耗」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

消耗の読み方
  1. 「しょうこう」
  2. 「しょうもう」
  3. 「しょうこう」と「しょうもう」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「消耗」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「消耗」の読み方は、「しょうこう」?「しょうもう」?

読み方

消耗の正しい読み方は、「しょうこう」「しょうもう」どちらなのでしょうか。「しょうもう」のほうが多く耳にしているかもしれませんね。

「耗」の音読みには「コウ」と慣用音の「モウ」があり、「コウ」と読む言葉には「心神耗弱(しんしんこうじゃく)」などがあります。

現在では、消耗の読み方として「しょうこう」「しょうもう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「しょうこう」と「しょうもう」の両方です。

ただし、「しょうもう」は消耗の慣用読みです。消耗の本来の読み方は「しょうこう」でしたが、「しょうもう」と読む人が多くなり一般化したために、現在では「しょうもう」も正しい読み方となっています。

本来の読み方の「しょうこう」よりも「しょうもう」が多く使われており、広辞苑で「しょうこう」を引くと「しょうもう」の項目に導かれます。

また、新明解国語辞典(第四版)の「しょうこう」の項目には、「しょうもう」はもと誤読に基づく新語形との記述があります。

「消耗」の意味は、「しょうこう」も「しょうもう」も同じ

意味

消耗の意味は「使って減らし、無くすこと」「物が無くなったり、その働きが減ったりすること」です。

「消」には「なくなる」「ついやす」の意味があります。

一方、「耗」には「すり減る」「減る」「使って減らす」の意味があります。

消耗を用いた例文には「体力を消耗する」「電池の消耗が激しい」があります。

【関連記事】
「消耗」の意味と使い方や例文!「消耗」「摩耗」との違いは?(類義語)

まとめ

まとめ
  • 消耗の読み方は、「しょうこう」「しょうもう」のどちらも正しい。
  • 本来の読み方は「しょうこう」だった。
  • 消耗の慣用読み「しょうもう」も正しい読み方になっている。
  • 消耗は「使って減らし、無くすこと」を意味する。