【二字熟語】
偏執
【読み方】
へんしゅう
「へんしつ」とも読む。
【意味】
かたよった見解に固執して、他人の言説をうけつけないこと。偏屈。片意地。
【語源・由来】
「偏」は「本筋や中心からそれている。かたよる。」
「執」は「とりついて離れない。」
【類義語】
先入観、偏見、偏屈、片意地
【対義語】
感受
偏執(へんしゅう)の使い方
校長先生は、偏執的なまでに安全にこだわるよね。
昔、事故で生徒が亡くなった経験からそうなったみたいよ。
もう生徒を失いたくないんだね。
生徒を思うが故のことよね。
偏執(へんしゅう)の例文
- 彼には偏執狂的なこだわりがあるからそ、高品質なものをつくることができる。
- テロリストは偏執病であることが多いという。
- 私はいつか金閣への偏執を、ひとえに自分の醜さのせいにしていたからである。(三島由紀夫、金閣寺)
- その国の大統領は、偏執狂の独裁者と批判された。
- ともこちゃんは、アイドルに偏執的に夢中になっている。
「偏執的な愛」とは?
「偏執」を用いた表現の一つに「偏執的な愛(へんしゅうてきなあい)」があります。
「偏執的な愛」とは、特定の人を愛おしいと思い、その人に固執、執着することをいいます。
古代ギリシャ人が認識していた8種類の愛の内の一つで「マニア」と言います。
「偏執的な愛」は、多くは共依存の関係から生じる愛や、自分の心を満たしてくれる他者への愛をいい、不健全な心をむしばむ愛の形とされます。