姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「偏屈」の意味と使い方や例文!「頑固」「屁理屈」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
偏屈

「偏窟」とも書く。

【読み方】
へんくつ

【意味】
性質がかたくなで、素直でないこと。ひねくれていること。また、そのさま。

【語源・由来】
「偏」は「本筋や中心からそれている。かたよる。」
「屈」は「かがまって伸びない。」

【類義語】
気むずかしい、へそ曲がり、つむじ曲がり

【対義語】
素直、従順、真面目、正直

偏屈(へんくつ)の使い方

ともこ
健太くんの友達はいつも一人でいるわね。
健太
偏屈な変わり者だからね。
ともこ
健太くんは仲良くやれているんでしょう?
健太
偏屈だけど根は良い奴だからね。

偏屈(へんくつ)の例文

  1. どこか偏屈なところがある人です。
  2. 健太くんは偏屈なので人のいうことを聞こうとしない。
  3. 祖父は祖母を亡くしてから、すっかり偏屈になった。
  4. 彼は偏屈で付き合いやすいタイプではない。
  5. あの島の住人は偏屈な人が多い、

「偏屈」と「頑固」や「屁理屈」の違いは?

偏屈」に似ている語に「頑固」や「屁理屈」があります。

「偏屈」と「頑固」の違いは?

頑固」は
①かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。(例:頑固な職人。頑固おやじ。)
②取りついて容易に離れようとしないこと。また、そのさま。(例:頑固な汚れ。頑固な水虫。)

という意味です。

偏屈」も「頑固」もかたくなという意味があります。

しかし、「頑固」が自分の意見を曲げない人をいい、他人の意見を聞かないという悪いニュアンスと、一本筋が通った意志の強い人という良いニュアンスも含みます。

対して「偏屈」はひねくれている人のことをいい、主に悪いニュアンスで使うため「頑固」と異なります。

「偏屈」と「屁理屈」の違いは?

屁理屈」は
まるですじの通らない理屈。道理に合わない理屈。(例:屁理屈を並べる。屁理屈をこねる。)

という意味です。

偏屈」はひねくれている人のことをいうのに対し、「屁理屈」は道理に合わない理屈をいいます。読み方や見た目が似ていますが、全く違う意味の語なので混同しないように気をつけましょう。