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「非道」の意味と使い方や例文!「非情」「外道」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
非道

【読み方】
ひどう

【意味】
①人としてのあり方や生き方にはずれていること。また、そのさま。
②専門外のこと。

【語源・由来】
「道」は「それによって人を一定の方向に導くもの。モラルや信仰上の教え。」

【類義語】
無道、横道、無法、不義、非常識

【対義語】
道理

非道(ひどう)の使い方

健太
悪逆非道な事件が増えてきたね。
ともこ
警察には正義の味方として頑張ってほしいわよね。
健太
民間人に逮捕する権利はないからね。
ともこ
警察が頑張るしかないのよ。

非道(ひどう)の例文

  1. 非道の限りを尽くす。
  2. 健太くんは、極悪非道の人間だ。
  3. この辺りには非道の輩が多い。
  4. 武士として不意打ちなどどいう非道なことはできない。
  5. 見ず知らずの人を刺すとは非道な行いだ。

「非道」と「非情」「外道」の違いは?

非道」に似ている語に「非情(ひじょう)」「外道(げどう)」があります。

「非道」と「非情」の違いは?

非情」は、
①人間らしい感情をもたないこと。感情に左右されないこと。また、そのさま。
②仏語。草木土石など、感情のないもの。

という意味です。

非情な仕打ち」「非道な仕打ち」のように、どちらもひどい仕打ちという意味で使います。

しかし「非道」は、人としてのあり方や生き方にはずれていることをいい、「非道なやり方」のように、普通の人はやらないひどいことをやるという意味で使うことが多いです。

対して「非情」は、人間らしい感情をもたないことをいい、「非情なリストラ」のように、血も涙もない、思いやりが感じられないという意味で使われることが多いです。

「非道」と「外道」の違いは?

外道
①仏語。仏教の信者からみて、仏教以外の教え。また、それを信じる者。
②道理に背く考え。また、その考えをもつ者。邪道。
③災いをなすもの。悪魔。また、邪悪な相をした仮面。
④心のひねくれた人、邪悪な人をののしっていう語。
⑤釣りで、目的と違った魚が釣れたとき、その魚のこと。

という意味です。

非道」は、残酷なことをいいます。

対して「外道」は、人でなしという意味で、「非道なことをする人」「外道なことをする人」は、似たような意味で使われます。

しかし「外道」は、多くは、「この外道め」というように、人をののしっていう語として使われます。

また「外道」は、邪説、悪魔、邪悪の相を表した仮面という意味や、釣り用語として使われる点が「非道」と違います。

さらに「非道」には専門外という意味がありますが、「外道」にその意味はありません。