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「庇護」の意味と使い方や例文!「擁護」「保護」「加護」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
庇護

【読み方】
ひご

【意味】
かばって守ること。

【語源・由来】
「庇」は「上からおおうようにして守る。かばう。」
「護」は「かばい守る。まもり。」

【類義語】
保護、擁護

【対義語】
迫害

庇護(ひご)の使い方

健太
あの企業は急成長を遂げたね。
ともこ
有名な政治家の庇護にあるからよ。
健太
大物政治家の庇護の傘の下、安心して経営ができるんだね。
ともこ
政治家の庇護が無くなったら、会社存続の危機でしょうね。

庇護(ひご)の例文

  1. 両親の庇護の下にすくすくと育った。
  2. 国の庇護のおかげで急成長した。
  3. 彼らは大使館に庇護を求めた。
  4. 特定の宗教のみを庇護するわけにはいかない。
  5. 家康の死後、彼の威光を得て庇護されたいと望む寺院に分祀された。

「庇護」と「擁護」「保護」「加護」との違いは?

庇護」に似ている語に「擁護(ようご)」「保護(ほご)」「加護(かご)」があります。

「庇護」と「擁護」の違い

擁護」は、侵害・危害から、かばい守ることという意味です。

庇護」と「擁護」は、かばい守ることという意味が同じです。

しかし、「擁護」は、ある事柄を否定・攻撃する動きに対して、主に言論によってそれを守ることをいう点が「庇護」と違います。

「庇護」と「保護」の違い

保護」は
①外からの危険・脅威・破壊などからかばい守ること。
②応急の救護を要する理由のあるとき、警察署などに留め置くこと。

という意味です。

庇護」も「保護」もかばい守ることをいいます。

しかし、「庇護」は、弱いものを守るというニュアンスで使われます。対して「保護」は、幅広くかばい守る意味で使われます。

「庇護」と「加護」の違い

加護」は、神仏がその力によって衆生を守り助けることという意味です。

庇護」は、かばい守ることをいいます。対して「加護」は、「神のご加護」というように、神仏の力によって守り助けることをいう点が違います。