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「疲弊」の意味と使い方や例文!「疲労」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
疲弊

「罷弊」とも書く。

【読み方】
ひへい

【意味】
①心身が疲れて弱ること。
②経済状態などが悪化して活力をなくしてしまうこと。

【語源・由来】
「疲」は「体力や気力がなくなってぐったりとする。つかれる。」
「弊」は「つかれる。よわる。たおれる。」

【類義語】
疲労

【対義語】
元気溌剌

疲弊(ひへい)の使い方

健太
避難生活が長くなって、被災者の心身の疲弊は極限に達しているんだって。
ともこ
何とかしてあげたいけれども、いま私たちがボランティアに行っても邪魔になるだけよね。
健太
自分の家に戻って、普段の平穏な日常に戻ることが一番の望みだろうね。
ともこ
一日も早くその望みがかなうよう祈ることしかできないわ。

疲弊(ひへい)の例文

  1. 県の施策がうまく進展すれば、疲弊した地域が立ち直るかもしれない。
  2. 国内は、戦争の戦費負担により経済が大きく疲弊していた。
  3. 慣れない環境に心が疲弊している。
  4. 感染症蔓延で医療現場が疲弊している。
  5. 長引く不況で、地域経済が疲弊している。

「疲弊」と「疲労」の違いは?

疲弊」に似ている語に「疲労(ひろう)」があります。

疲労」は、
①筋肉・神経などが、使いすぎのためにその機能を低下し、本来の働きをなしえなくなる状態。つかれ。
②金属などの材料に、弾性限界より小さい外力であっても繰り返し作用すると、材料の強度が低下する現象。ついには破壊することが多い。弾性疲労。つかれ。
③貧しくなること。貧乏。

という意味です。

疲弊」も「疲労」も、疲れていることをいいます。

しかし「疲弊」は、心身共に疲れて弱っていることをいいます。

対して「疲労」は、疲れている状態をいいます。

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