【二字熟語】
悲愴
【読み方】
ひそう
【意味】
悲しく痛ましいこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「悲」は「かなしい。かなしむ。」
「愴」は「いたむ。かな(悲)しむ。いたましい。」
【類義語】
悲痛、沈痛
【対義語】
欣快
悲愴(ひそう)の使い方
健太くん。悲愴な面持ちをしているわね。
また好きな子に振られてしまったんだ。
また恋をすればいいじゃない。
僕なんてどうせまた振られてしまうんだよ。
悲愴(ひそう)の例文
- 友人の訃報を聞いた健太くんは悲愴な顔をしている。
- 選手生命に関わると言われた彼は、悲愴な面持ちだった。
- 悲愴交響曲は、チャイコフスキー作曲だ。
- 引退を決意したその選手の顔に悲愴感はなかった。
- 60歳で未婚だが悲愴感はない。
「悲愴感」と「悲壮感」の違いは?
「悲愴」を用いた語の一つに「悲愴感(ひそうかん)」があります。
「悲愴感」と同じ読み方の語に「悲壮感」があります。
「悲愴感」は、悲しく痛ましいようす。
「悲壮感」は、悲しさの中にも雄々しく勇ましいところがあるようす。
という意味です。
「悲愴感」は、ただただ悲しいようすをいい、ネガティブな感じです。
対して「悲壮感」は、悲しい中にも雄々しく立派なところがあるようすをいい、ネガティブな中にポジティブさを含む言葉です。