姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「放念」の意味と使い方や例文!「ご放念ください」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
放念

【読み方】
ほうねん

【意味】
心にかけないこと。心配しないこと。放神。(多く手紙文で使う。)

【語源・由来】
「念」は「心にとめて忘れない。ねんのため。」

【類義語】
放心、放神

【対義語】
懸念

「ご放念ください」とは?

放念」は、「ご放念ください」という表現で、手紙やメールで使われる気遣いの表現です。

放念」は「心にかけないこと。心配しないこと。」という意味で、「ご放念ください」は「放念」を丁寧にした表現です。

相手に「気にしないでください。心配しないでください。」と伝える言葉です。

ご放念ください」は「放念」を丁寧にした言葉なので、ビジネスの場面で目上の人に対して使うことができます。

ただ、「ください」という表現がやや強制的な印象を与えてしまう危険性がある事から、目上の人に対して使う場合は「ご放念くださいますよう」など婉曲な表現にすると尚良いでしょう。

また、「放念」は「心にかけないこと。心配しないこと。」という意味なので、自分に対して使うと「気にかけていません。」という失礼な意味になり、ビジネスの場面にふさわしくありません。

放念」は、「放念しました」というように自分に対して使うことはできないので注意しましょう。

放念(ほうねん)の使い方

ともこ
けんたくん。毎日楽しそうね。
健太
生きているって素晴らしいね。
ともこ
毎日楽しく遊び惚けているけど、自分が受験生だということを放念していない?
健太
失念していたよ。

放念(ほうねん)の例文

  1. どうかその件はご放念ください。
  2. 気にかかる点があるのでお手紙を出しましたが、重要でなかったらご放念ください。
  3. 今は一つのことに集中し、他の事はすべて放念するべきだ。
  4. あの件はもう片づいたからご放念ください。
  5. ともこちゃんは、演奏に熱中するあまり、聴衆や審査員のことをすっかり放念しているようだった。