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「因縁」の意味と使い方や例文!「因縁をつける」とは?(類義語)

因縁の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
因縁

【読み方】
いんねん

【意味】
①物事の生ずる原因。因は直接的原因、縁は間接的条件。また、因と縁から結果(果)が生ずること。縁起。転じて、定められた運命。
②きっかけ。動機。しかるべき理由。
③曲来。来歴。
④ゆかり。関係。縁。

二字熟語の博士
「因縁」という言葉には、いくつかの意味があるんだよ。まず、仏教では、物事が生じる直接的な原因である「因」と、それを補助する間接的な条件である「縁」を指すんだ。すべての事象がこの二つの要素によって起こるとされているよ。

さらに、「因縁」は、前世から定まった運命や、宿命、つまり過去の行いによって今の生活が決まってしまうという考え方も表すんだ。また、以前からの関係やつながり、物事の起こりや由来、理由を示すこともある。そして最後に、些細な理由で争いを始める、「言いがかり」を意味することもあるんだよ。

助手ねこ
なるほどな。「因縁」って言葉、色々な意味があるんやな。まず、何か事が起こるとき、それには直接的な原因と間接的な助けがあるって仏教的な考え方やな。

それに加えて、前世から決まってる運命や、何かとつながりのある事、物事が始まった理由なんかを表すんやな。あとは、ちょっとした理由でけんかを始めるって意味もあるんやな。これは、「因縁」一つ取っても、その意味は深いな。

【語源・由来】
「因」は「もと。事の起こり。由来。」
「縁」は「よる。ちなむ。もとづく。」

【類義語】
宿縁、契り

因縁(いんねん)の解説

カンタン!解説
解説

「因縁」っていう言葉は色んな意味があってね

1つ目は、仏教の教えで、何か事が起こる直接的な原因「因」、それと一緒に助けて事が起こる間接的な条件「縁」のこと。この二つが合わさることで全ての事が起きるっていう意味があるんだよ。

2つ目は、運命や宿命のこと。たとえば、「出会ったのも何かの因縁だろう」って言ったら、それは「出会ったのも何かの運命だろう」っていう意味になるんだ。

3つ目は、昔からのつながりや関係性のこと。例えば、「父の代から因縁の深い土地」って言うと、それは「父の時代から関係が深い土地」っていう意味だよ。

4つ目は、物事の始まりや由来、理由のこと。たとえば、「いわれ因縁」っていうと、それは「物事の始まりや理由」っていう意味になるんだ。

最後の5つ目は、ちょっと意地悪な意味で、言いがかりをつけること。たとえば、「因縁を付ける」って言ったら、「無理やり言いがかりをつける」っていう意味になるよ。

だから、「因縁」っていう言葉は、状況や話の内容によって、色んな意味になるんだね。

因縁(いんねん)の使い方

ともこ
健太くん、どうしたの?
健太
目が合ったからという理由で因縁をつけられたんだ。
ともこ
怪我をしているじゃないの。
健太
大丈夫。ただのかすり傷だよ。

因縁(いんねん)の例文

例文
  1. ここであなたに会ったのも何かの因縁だろう。
  2. 浅からぬ因縁があった。
  3. 不運が続くのも何かの因縁だ。
  4. 寺のいわれ因縁を聞く。
  5. 健太くんは先輩に因縁をつけられた。

因縁の文学作品などの用例

  1. ・・・打てますのも、何かの因縁でございましょう。」――喜三郎はこう云っ・・・ 芥川竜之介或敵打の話

  2. ・・・のが、持って生まれた因縁かも知れない。――そんな事がただ彼女の心・・・ 芥川竜之介奇怪な再会

  3. ・・・観音には、気味の悪い因縁があるのだそうです。御退屈でなければ、御・・・ 芥川竜之介黒衣聖母

「因縁をつける」とは?

因縁」は「因縁をつける」という表現で使われることが多いです。

因縁をつける」とは「無理に理由をこじつけて相手の非を責めたてる。言いがかりをつける。」という意味です。

二字熟語の博士
「因縁をつける」という表現は、本来の理由がないのに無理やり理由を作り出し、相手を非難する行為を指すんだよ。
助手ねこ
ああ、そやな。「因縁をつける」はつまり、「無理に理由を作って人を責める」ことやな。

本当に非があるわけやないのに、言い掛かりをつけて攻撃するんやな。それは、ちょっと卑怯な手段やな。

【例文】

  1. 隣国が因縁をつけてきた。
  2. 機嫌が悪い健太くんに因縁をつけられた。
  3. 釣りをしていただけなのに因縁をつけられた。
  4. ちんぴらに因縁をつけられる。