姉妹サイト「ことわざ・慣用句の百科事典」はこちら

「陰湿」の意味と使い方や例文!「陰湿な人」とは?(類義語・対義語)

陰湿の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
陰湿

【読み方】
いんしつ

【意味】
暗くてじめじめしていること。陰気で晴れ晴れしないこと。また、そのさま。

【語源・由来】

二字熟語の博士
「陰湿」という言葉は、暗くて湿っぽく、陰気で晴れ晴れしない状況や感じを表しているんだよ。
助手ねこ
なるほどな、それはつまり、暗くてジメジメした場所や、なんか憂鬱で明るくない感じを表すんやな。

これは、そういう雰囲気が漂う場所や状況にぴったりの表現やな。

「陰」は「人目につかない。人知れず。ひそか。ひそかに。」
「湿」は「しめる。しめりけ。」

【類義語】
性悪、陰険、意地悪、陰気

【対義語】
篤実、爽快

陰湿(いんしつ)の解説

カンタン!解説
解説

「陰湿」という言葉は、二つの意味を持つんだよ。

一つ目は、物理的な状態を表していて、どこか暗くて湿っぽい、晴れやかさがない場所のことを言うんだ。「陰湿な土地」は、たとえば、日光がなかなか届かず、湿気が多い森や洞窟のような場所を指すよ。

二つ目は、人間の行為や性格を指す意味で使われていて、何かが陰気で、悪意があり、卑怯な感じを表すんだよ。「陰湿ないたずら」っていうときは、誰かが他人を陥れるために、秘密裏に、または卑怯な方法で悪戯をしたり、困らせたりすることを表しているよ。つまり、表面上は何もしてないように見えても、裏では人を困らせるような行動をとっているってことだね。

陰湿(いんしつ)の使い方

健太
何だか、この学校は陰湿な感じがするね。
ともこ
そうね。風水的に駄目な方角に建っているのかもしれないわね。
健太
玄関の位置を変えたら雰囲気が変わるかな?
ともこ
がらりと変わると思うわ。

陰湿(いんしつ)の例文

例文
  1. そのクラスで陰湿ないじめが行われていた。
  2. それは陰湿なやり口だ。
  3. 彼は、陰湿な性格で嫌われやすい。
  4. この辺りは日当たりが良く、陰湿なところはない。
  5. 薄暗く陰湿な感じのする店だが、味は良いんだ。

陰湿の文学作品などの用例

  1. ・・・なく親しく――彼らが陰湿な会話をはじめるお伽噺のなかでのように、・・・ 梶井基次郎筧の話

  2. ・・・言う所によれば、土地陰湿にして夏は蚊多く冬は湖上に東北の風を遮る・・・ 永井荷風上野

  3. ・・・山を負っているため、陰湿だ。それに昔の支那――明人の建築には思い・・・ 宮本百合子長崎の印象

「陰湿な人」とは?

陰湿」を用いた語の一つに「陰湿な人」があります。

陰湿な人」とは、陰気で明朗ではない人を言います。

二字熟語の博士
「陰湿な人」という表現は、明るく元気な感じではなく、どこか暗い、または陰で人に嫌なことをするような人を指す言葉だよ。
助手ねこ
なるほどな。つまり、「陰湿な人」は、明るさに欠けて、少し暗い感じの人や、人の見てないとこで嫌なことをするような人を指すんやな。

つまり、元気や明るさが足りない、または人をいじめるのが好きな人のことをいうんやな。

【例文】

  1. 健太くんは陰湿な人だ。
  2. 陰湿な人である彼は、先生の目が届かないところで後輩をいじめているようだ。
【スポンサーリンク】