【二字熟語】
時宜
【読み方】
じぎ
【意味】
①時の丁度良いこと。また、その判断。程よいころ合い。
②その時にかなったあいさつ。時儀。
【語源・由来】
「時」は「ある一定のとき。そのとき。おり。」
「宜」は「程よくかなっている。」
【類義語】
潮時、機宜
時宜(じぎ)の使い方
新型コロナウィルスについて、検査体制の強化やワクチンの追加接種を推奨し、行動制限は求めないという方針を示しているね。
重症患者や死亡者数が減った今、時宜を得た提言よね。
でも、インフルエンザの時のように、周りに感染させない配慮や思いやりは継続して持ち続けたいよね。
それは政府が指示することじゃなくて、国民一人一人が当然のこととして意識すべきことよね。
時宜(じぎ)の例文
- 時宜を得た著書はベストセラーになった。
- 時宜を得た記事を執筆しPVを稼ぐ。
- それ故時宜によっては、これも美のなかへ押し込んでも構いません。(夏目漱石、創作家の態度)
- このように世に迎えられた理由としては、まず内容が時宜に適していたことをあげなければなりません。(中村光夫、明治文学史)
- 時宜にかなった意見を述べて重宝された。
「時宜を得る」とは?
「時宜」を用いた表現の一つに「時宜を得る(じぎをえる)」があります。
「時宜を得る」とは、時や状況がうまくかなっているという意味です。
【例文】
- この企画は時宜を得ているから成功するだろう。
- ともこちゃんは、いつも時宜を得た発言をする。
- これでは時宜を得た人事とは言えないだろう。