【二字熟語】
自棄
【読み方】
じき
【意味】
自分自身に失望してすてばちになること。やけ。
【語源・由来】
「自」は「みずから。自分の。自分で。」
「棄」は「すてる。ほうりだす。しりぞける。」
【類義語】
適当、放漫、勝手、横暴
自棄(じき)の使い方
ともこちゃん。自暴自棄になって食べ過ぎだよ。
私なんてどうなったっていいのよ。好きなだけ食べるわ。
彼に振られてから、やけ食いをして太ってきているよ。魅力的な女性になって彼を見返した方がいいんじゃないの。
そうね。やけ食いをやめて、美容に力を入れるわ。
自棄(じき)の例文
- 一生懸命に丁寧に描いた絵は評価されず、自棄になって描いた絵が、なぜか評価された。
- 悲観した健太くんは自棄を起こして、4階の窓から飛び降りようとした。
- 志望校に合格することができなかったけれども、自棄になったりはしなかった。
- 会社をくびになって自棄になり、あおるように酒を飲んだ。
- 自棄になった途端、なんだか気が楽になって一からやり直せるような気がした。
「じき」「やけ」読み方の違いは?
「自棄」は、「じき」とも「やけ」とも読みます。
「自棄」を「やけ」と読むと、
「焼け」と同語源で、物事が自分の思いどおりに運ばなくて、どうにでもなれという気持ちになり、思慮のない乱暴な振る舞いをすること。また、そのさま。やけくそ。自暴自棄。
という意味で、「じき」も「やけ」も同じ意味です。
「自棄」を「やけ」と読むのは「熟字訓」といわれる読み方です。
「熟字訓」とは、熟字を訓読みにすることをいいます。
「私語」を「ささやき」、「五月雨」を「さみだれ」と訓読する類をいいます。
「熟字訓」は、主に、漢語からなる文字列の意味をくみとって、まとめて訓にして読むことをいいます。