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「差配」の意味と使い方や例文!「采配」「手配」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
差配

【読み方】
さはい

【意味】
①とりあつかうこと。世話をすること。また、指図すること。
②所有主の代わりに貸地・貸家などの管理をすること。また、その人。

【語源・由来】
「差」は「人をつかわす。」
「配」は「くばる。わりあてる。」

【類義語】
指揮、采配、監督、仕切る、舵を取る、音頭を取る、

差配(さはい)の使い方

健太
今回逮捕された彼は契約業務を差配する立場だったんだって。
ともこ
それで業者から接待されていたわけね。
健太
食事だけじゃなく、旅行もあったらしいよ。
ともこ
収賄罪という意識がなかったのかしらね。

差配(さはい)の例文

  1. あの家は、奥さんが一切を差配しています。
  2. 職人を差配して普請に取りかかった。
  3. 大家ではなく差配に毎月家賃を手渡しすることになっています。
  4. 差配の佐藤さんに、浴室の不具合について相談に行きました。
  5. 差配の彼と知り合いだったので、家を借りる時敷金を安くしてもらいました。

「差配」と「采配」「手配」の違いは?

差配」に似ている語に「采配(さいはい)」「手配(てはい)」があります。

「差配」と「采配」の違いは?

采配」は、
①紙の幣 (しで) の一種。昔、戦場で大将が手に持ち、士卒を指揮するために振った道具。厚紙を細長く切って作った総 (ふさ) を木や竹の柄につけたもの。色は白・朱・金・銀など。
②指図。指揮。
③《形が1に似ているところから》はたき。ちりはらい。

という意味です。

差配」も「采配」も、指揮する、指図するという意味です。

しかし「差配」には、所有主の代わりに貸家・貸地を管理することをいう意味がありますが、「采配」にその意味はありません。

また「采配」は、主に、上の立場の人が下の立場の人に対し命令することをいいます。

対して「差配」は、組織の責任者としての役を果たすことをいいます。

「差配」と「手配」の違いは?

手配」は、
①物事に先だって役割や段取りを決めたり、必要な物を用意したりすること。てくばり。
②犯人・容疑者を逮捕するため、指令を発して所要人員の配置その他の活動をすること。

という意味です。

差配」は、指図すること、世話をすることをいいます。

対して「手配」は、先だって準備することをいうので意味が違います。