【二字熟語】
邪推
【読み方】
じゃすい
【意味】
ひがんで悪く推量すること。
【語源・由来】
「邪」は「正道と食い違うこと。ねじけている。よこしま。」
「推」は「考えをおし進める。おしはかる。」
【類義語】
疑る、訝る
【対義語】
信任、盲信、思いこむ
邪推(じゃすい)の使い方
用事があるから僕とは遊べないって、僕を追い払うための口実でしょう?
邪推し過ぎよ。本当に用事があるのよ。
用事ってなんなのさ。
今日の健太くんは面倒臭いわね。
邪推(じゃすい)の例文
- あまり邪推が過ぎる。
- 二人の仲を邪推する者が少なくなかった。
- 健太くんは私の好意を邪推した。
- 彼は奥さんが浮気していると邪推している。
- 自分が想像していたことが、全くの邪推に過ぎなかったことを確認した。
「邪推」と「憶測」「猜疑」「推測」との違いは?
「邪推」に似ている語に「臆測(おくそく)」「猜疑(さいぎ)」「推測(すいそく)」があります。
「邪推」と「憶測」の違いは?
「臆測」は、自分でかってに推測すること。当て推量。
という意味です。
「邪推」は、ひがんで悪い風に疑ってかかることをいいます。
対して「臆測」は、確かな根拠もなく、かってに推測することをいうので意味が違います。
「憶測」は根拠がない推量をいいますが、「邪推」は、推量する基になることが根拠があるが、悪意をもって推量することをいいます。
「邪推」と「猜疑」の違いは?
「猜疑」は
人の言動をすなおに受け取らないで、何かたくらんでいるのではないかと疑うこと。
という意味です。
「邪推」は、ひがんで、悪い風にうたがってかかることをいいます。「猜疑」は、人をそねみうたがうことをいいます。
よく似た意味ですが「猜疑」の方が、疑う気持ちが強いという点が違います。
「邪推」と「推測」の違いは?
「推測」は、ある事柄をもとにして推量することという意味です。
「邪推」は、ひがんで推量することをいいます。対して「推測」は、頭の中で推量することをいいます。
なので、「推測」には、「邪推」のような「ひがんで」という意味がない点が違います。