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「邪推」の意味と使い方や例文!「憶測」「猜疑」「推測」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
邪推

【読み方】
じゃすい

【意味】
ひがんで悪く推量すること。

【語源・由来】
「邪」は「正道と食い違うこと。ねじけている。よこしま。」
「推」は「考えをおし進める。おしはかる。」

【類義語】
疑る、訝る

【対義語】
信任、盲信、思いこむ

邪推(じゃすい)の使い方

健太
用事があるから僕とは遊べないって、僕を追い払うための口実でしょう?
ともこ
邪推し過ぎよ。本当に用事があるのよ。
健太
用事ってなんなのさ。
ともこ
今日の健太くんは面倒臭いわね。

邪推(じゃすい)の例文

  1. あまり邪推が過ぎる。
  2. 二人の仲を邪推する者が少なくなかった。
  3. 健太くんは私の好意を邪推した。
  4. 彼は奥さんが浮気していると邪推している。
  5. 自分が想像していたことが、全くの邪推に過ぎなかったことを確認した。

「邪推」と「憶測」「猜疑」「推測」との違いは?

邪推」に似ている語に「臆測(おくそく)」「猜疑(さいぎ)」「推測(すいそく)」があります。

「邪推」と「憶測」の違いは?

臆測」は、自分でかってに推測すること。当て推量。

という意味です。

邪推」は、ひがんで悪い風に疑ってかかることをいいます。

対して「臆測」は、確かな根拠もなく、かってに推測することをいうので意味が違います。

憶測」は根拠がない推量をいいますが、「邪推」は、推量する基になることが根拠があるが、悪意をもって推量することをいいます。

「邪推」と「猜疑」の違いは?

猜疑」は
人の言動をすなおに受け取らないで、何かたくらんでいるのではないかと疑うこと。

という意味です。

邪推」は、ひがんで、悪い風にうたがってかかることをいいます。「猜疑」は、人をそねみうたがうことをいいます。

よく似た意味ですが「猜疑」の方が、疑う気持ちが強いという点が違います。

「邪推」と「推測」の違いは?

推測」は、ある事柄をもとにして推量することという意味です。

邪推」は、ひがんで推量することをいいます。対して「推測」は、頭の中で推量することをいいます。

なので、「推測」には、「邪推」のような「ひがんで」という意味がない点が違います。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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