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「叙述」の意味と使い方や例文!「叙述を基に捉える」とは?(類義語)

【二字熟語】
叙述

【読み方】
じょじゅつ

【意味】
物事のありさまや考えなどを順を追って述べること。また述べたもの。

【語源・由来】
「叙」は「のべる。順をおってのべる。」
「述」は「のべる。のべたもの。」

【類義語】
叙事、論及、描写

叙述(じょじゅつ)の使い方

ともこ
これは歴史を客観的に叙述した書物よ。
健太
主観が入って、小説みたいな歴史書が多い中でめずらしいね。
ともこ
これが一番史実に忠実なのではないかといわれているわ。
健太
タイムマシンがないと本当のところは分からないけどね。

叙述(じょじゅつ)の例文

  1. 彼はベートーヴェンの住居を占めていた乱雑さを絵画的に叙述している。(ロラン・ロマン、ベートーヴェンの生涯)
  2. ミステリーファンをただ驚かせるためだけの叙述トリックはとても嫌われる。
  3. それから深い夜の闇の三時間。この夜から朝へかけての叙述もまた最も傑れている部分の一つである。(ディケンズ、二都物語)
  4. しかしこれは在来の叙述を一歩複雑の方面へ進めたものに過ぎません。(夏目漱石、創作家の態度)
  5. 冒頭は、ともこちゃん寄りの視点で叙述している。

「叙述を基に捉える」とは?

叙述」を用いた表現の一つに「叙述を基に捉える(じょじゅつをもとにとらえる)」があります。

叙述を基に捉える」とは 事実と感想や意見などとの関係を押さえつつ、文章全体の構成を捉えることをいいます。

【例文】

  1. 筆者の主張について、的確に叙述を基に捉え
  2. 登場人物の性格や心情を叙述を基に捉える