乖離の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
乖離
【読み方】
かいり
【意味】
そむき離れること。はなればなれになること。
前はしっかりくっついてたものや人が、何かの理由で離れてしまう感じやね。人の関係や物のつながりが、元通りにならへんような状態やな。わかった、わかった。
【語源・由来】
「乖」は「さからう。 へだたる。」
「離」は「はなれる」
【類義語】
離反
【対義語】
結合、接合、和合
乖離(かいり)の解説
「乖離」という言葉は、物事や人々の間に距離やズレが生まれること、または互いに疎遠になることを指す言葉なんだよ。
例えば、友達との間に考え方や意見が大きく違ってきたとき、それは「乖離」してきたと言えるんだ。また、どんなに仲良くしていた家族でも、時間が経つとお互いの考え方や価値観が変わってきて、少しずつ距離を感じることがあるよね。そんなとき、家族同士の関係が「乖離」しているとも言えるんだ。
「人心から乖離した政治」というのは、これは人々の気持ちや考えと政治が大きく離れてしまっている、つまり、政治が人々の実際の声や要望を反映していないという意味になるんだ。
だから、「乖離」という言葉は、物事や人々の間に距離やズレが生じて結びつきが弱くなることを表しているんだね。
乖離(かいり)の使い方
乖離(かいり)の例文
- 実物は、イメージから大きく乖離していた。
- 当初の設立趣旨と乖離した運営になってきている。
- 議会の意見と市民の意見が乖離している。
- 人心から乖離した悪政だ。
- 需要と供給に乖離が生じている。
乖離の文学作品などの用例
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・・・太郎氏の理性と現実の乖離を強調した作品が生れたのは単なる偶然であ・・・ 宮本百合子「作家のみた科学者の文学的活動」
「乖離」と「解離」の違いを解説
「乖離」に似ている語に「解離(かいり)」があります。
「解離」の意味
①解け離れること。解きはなすこと。
②自分自身の同一性、過去の記憶、直接的感覚、身体運動の制御の間の正常な統合が、部分的あるいは完全に失われること。
「乖離」と「解離」の違いを簡単に言うと、「乖離」はそむき離れる、「解離」は解き離れるという点です。
「乖離」は、反対方向にそむき離れていくことを言う語で、ズレや距離が生じる状態をいいます。対して「解離」は、ばらばらになることをいい、「乖離」のような「そむく」という意味はありません。
また、「解離」は化学や心理学に関する意味がありますが、「乖離」にはありません。
「解離」は少し複雑だね。まず、基本的な意味としては、「物事が分かれる」または「物事を分ける」ことを表すよ。そして、化学の文脈では、分子が分解して成分になったり、電気的にイオンに分かれることを言う。さらに、心理学では、人の心や意識が統一されていない状態、例えば記憶や感情が別々の方向に動くことを指すんだ。
それに対して、「解離」は物事が「ばらばら」になる感じやな。化学の話はちょっと難しいけど、イメージとしては、あるものが細かい部分に分かれることやな。そして、心理的な意味では、人の心がバラバラになって、全部がうまくつながらへん状態を指すんやな。
繋がっていたものが、ばらばらになるという感じだね。