寛恕の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
寛恕
【読み方】
かんじょ
【意味】
①度量が広く、思いやりの深いこと。
②ひろい心でゆるすこと。
もう一つは、ちょっとしたミスや失敗を大目に見て、許してあげることやね。人がちょっとしたことで怒ったりしない、優しい心を持った人の特徴やな。
【語源・由来】
「寛」は「ひろい。心がひろい。ゆとりがある。」
「恕」は「ゆるす。おおめにみる。」
【類義語】
宥恕、諒恕、忠恕
寛恕(かんじょ)の解説
「寛恕」という言葉は、心の広さや思いやり、そして人の過ちや間違いを許すことを意味しているんだよ。
まず、最初の意味として、人の心が広く、思いやりがあることや、そういう風に振る舞う様子を指しているんだ。つまり、どんな状況や人に対しても、偏見を持たず、理解し、受け入れることができるという意味があるよ。「勇気ある人はその心寛恕にして」〈中村訳・西国立志編〉というのは、勇気を持っている人はその心が広く、思いやりがあるという意味だね。
次に、他人の過ちや間違いを厳しく責めるのではなく、許してあげることを示しているんだ。たとえば、友達が何かミスをしてしまったとき、それを厳しく叱るのではなく、その過ちを理解し、許してあげること。これは、過ちを犯した人に対して非常に大きな心の広さや優しさを示しているといえるよね。「御寛恕を請う」というのは、自分のミスや過ちを謝り、許してほしいと頼む時に使う表現だよ。
だから、「寛恕」という言葉は、心の広さや思いやりを持って、人や事に対して理解し、許してあげることを強調しているんだね。
寛恕(かんじょ)の使い方
寛恕(かんじょ)の例文
- ご寛恕を請う。
- いささか混乱しており、文脈がみだれがちになると思いますが、なにとぞご寛恕くださいますよう。
- 何卒ご寛恕のほどお願い申し上げます
- 失礼の儀あしからずご寛恕賜りますよう。
- 本件に関しましては、ご寛恕いただきたく伏してお願い申し上げます。
寛恕の文学作品などの用例
「ご寛恕」と「ご容赦」の違いは?
「寛恕」は、「ご寛恕」という形で使われることが多いです。
「ご寛恕」に似た言葉に「ご容赦」があります。
「ご容赦」の「容赦」の意味は
①ゆるすこと。許容。
②ひかえめにすること。遠慮すること。
「ご寛恕」と「ご容赦」はともに、丁寧な意味の接頭語「ご」を冠し、「ゆるす」という意味です。
「ご寛恕」・・・相手の度量の広さへの敬意を含む。
「ご容赦」・・・事情を考慮して手加減して欲しいというニュアンス。相手への敬意は含まれない。
「ご容赦」は「素人だからといって容赦しないぞ。」というように、目上の人から目下の人に対して、または対等な立場の人に対して使うことが多いです。
「ご寛恕」は、目上の人に対して敬意をこめて使います。
二つ目は、誰かの間違いや過ちを見逃して、許してしまうことを示しているよ。