奸佞の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
奸佞
【読み方】
かんねい
【意味】
心が曲がっていて悪賢く、人にこびへつらうこと。また、そのさま。
うーん、そんな人、ちょっと近寄りたくないな。でも、こんな言葉もあるんやな、面白いわ~。
【語源・由来】
「奸」は「正道を犯す。邪悪である。よこしま。」
「佞」は「口先がうまい。心がねじけている。」
【類義語】
奸悪、邪悪、陰険、性悪、悪辣
奸佞(かんねい)の解説
「奸佞」という言葉は、人の心が曲がっていて、他人をだますような悪賢さを持っていることや、他人にすり寄るような行動をすることを指す言葉なんだよ。
例えば、自分の利益や立場をよくするために、ちょっとした嘘をついたり、裏で人の悪口を言って自分を上手く立てようとするような行動を指すんだ。他人にへつらってご機嫌を取ることや、相手の意見や立場を利用して自分の都合を良くするような行動も「奸佞」の範疇に入るよ。
「宦官というと奸佞な物のように聞えまするが」〈露伴・暴風裏花〉では、宦官という職業や役職を持つ人々が、この「奸佞」という性格を持っているかのように感じるけれども、というニュアンスで使われているんだ。歴史的に、宦官は権力の中心にいることが多かったので、そのような印象が生まれたのかもしれないね。
そして、「奸佞」は「姦佞」という漢字でも書くことができるんだ。どちらも同じ読みや意味を持っているよ。
だから、「奸佞」という言葉は、自分の都合のいいように行動したり、他人を利用して自分を良く見せるような、ちょっとした悪賢さや計算高さを持っていることを示しているんだね。
奸佞(かんねい)の使い方
奸佞(かんねい)の例文
- 奸佞邪智の彼なら、もっと残酷な手を使って我々を陥れようとしてくるだろう。
- 健太くんは、奸佞邪智で裏表があり信用できない人間だ。
- 奸佞邪智でねじ曲がった君のやり方は、人を不幸にする。
- 彼は、奸佞邪智に長けている。
- 奸佞な臣より、忠賢な臣の方を大切にすべきです。
奸佞の文学作品などの用例
「奸佞邪智」とは?
「奸佞」を用いた四字熟語に「奸佞邪智(かんねいじゃち)」があります。
「奸佞邪智」とは、「心がねじけていて、悪知恵を働かせて上手にこびへつらうこと。また、その人。」という意味です。
そして、そのような性格や態度を持った人のことも指しているよ。
だれかをあざむくのが得意で、こびへつらうのも上手やから、ちょっと困った人なんやろ。なんか、あんまり近づきたくないタイプやな。
【類義語】
・海千山千(うみせんやません)
・狡猾奸佞(こうかつかんねい)
・狡猾剽悍(こうかつひょうかん)
・狡猾老獪(こうかつろうかい)
・狡知佞弁(こうちねいべん)
【例文】
身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。(太宰治「走れメロス」)