感性の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
感性
【読み方】
かんせい
【意味】
①物事を心に深く感じ取る働き。感受性。
②外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。
それと、カントさんって哲学者は、この「感性」を、考える力やわかる力とはちょっと違うものやと説明してるんやな。要するに「感性」は「感じる力」ってことやね。
【語源・由来】
「感」は「外部の物に触れて心が動く。心の動き。」
「性」は「さが。うまれつき。うまれながらの心のはたらき。」
【類義語】
感覚、感情、感受、情緒
【対義語】
悟性、理性、知性
感性(かんせい)の解説
「感性」という言葉は、物事や出来事に対して、私たちがどれだけ深く感じるか、また、どれだけ感じ取る能力があるかを表す言葉なんだよ。
最初の意味として、感性は物事を心に深く感じる力や働きを指しているんだ。この意味では、人の心や感じ方に関連して使われることが多いよ。例えば、「感性が鋭い」というと、その人は物事をとても敏感に、また深く感じ取ることができるという意味だよ。また、「豊かな感性」というのは、その人がさまざまなことを幅広く感じ取れる、つまり豊かな感じ方を持っているということを表しているんだ。
次に、感性のもう一つの意味として、外界からのさまざまな刺激や情報をどれだけ感じ取る能力があるか、ということを意味するんだ。こちらの意味では、感性は感覚的な能力、つまり私たちが目や耳、皮膚などの感覚器官で外界からの情報や刺激をどれだけ受け取れるか、という能力を指しているよ。特に、カント哲学では、この感性は理性や悟性とは異なるものとして捉えられていて、外界からの情報や刺激を受け取り、それを悟性に伝える役割があるんだよ。
だから、「感性」という言葉は、私たちがどれだけ物事を深く感じることができるか、また、どれだけの感覚的能力を持っているかを示す重要な言葉なんだね。
感性(かんせい)の使い方
感性(かんせい)の例文
- 車をつくる上で大事なのは安全性だけでなく、ファッションとしての感性も必要です。
- 感性を研ぎ澄ます。
- ともこちゃんは、豊かな感性を持っている。
- その絵は、見る人の感性に訴える。
- 健太くんには、芸術的感性がないんだ。
感性の文学作品などの用例
「感性」と「感受性」の違いを解説
「感性」に似ている語に「感受性(かんじゅせい)」があります。
「感受性」は、
①外界の刺激や印象を感じ取ることができる働き。
②病気にかかりやすいこと。例えば、麻疹 (はしか) や風疹などの感染症に対する免疫ができていないため、感染した場合に発症する可能性が高いことをいう。
という意味です。
「感性」も「感受性」も、外からの刺激を直観的に感じとり、受けとめる能力という意味は同じです。
しかし、「感性」は、感覚的に外界からの刺激を感じとる能力が受けとめるだけでなく、「明るい感性のデザイン」のように、外に発揮されることもあり、必ずしも受動的な能力ではありません。
対して「感受性」は、外界の刺激を心に深く受けとめ、深い反応をよび起こす能力をいいます。一般的に、「感受性が強い」という表現で繊細な性格であることをいいます。
「感受性」は、プラスにもマイナスにも働き、「感性」と違い、受動的な能力をいいます。
一方、「感受性」は外界の刺激や印象を感じ取る能力や、特定の病気に感染しやすいことを指すんだよ。
対して、「感受性」はもっとシンプルに外のものを感じる力やけど、病気のことも入ってるんやね。たとえば、はしかや風疹に感染しやすいってことも「感受性」って言うんやな。なるほど、ちょっとずつ違うんやね!
特に、カントという哲学者は、この感性を理性や悟性とは別のものとして、外の世界の情報を受け止めて認識する材料を提供する力として説明しているんだ。