葛藤の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)
【二字熟語】
葛藤
【読み方】
かっとう
【意味】
①人と人が互いに譲らず対立し、いがみ合うこと。
②心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、そのいずれをとるか迷うこと。
③仏語。正道を妨げる煩悩のたとえ。禅宗では、文字言語にとらわれた説明、意味の解きがたい語句や公案、あるいは問答・工夫などの意にも用いる。
2つ目は、おれが今日の夜ご飯にラーメンかカレーかで迷ってる時みたいなことやね。3つ目はちょっと難しいけど、人が心の中で悪いことを考えたり、言葉だけに囚われて真意を見失うことを言うんやな。難しいけど、大事な言葉やな、これは。
【語源・由来】
葛 (かずら) や藤 (ふじ) のこと。枝がもつれ絡むところから。
【類義語】
軋轢、摩擦、確執、複雑、不和
【対義語】
平穏、平安
葛藤(かっとう)の解説
「葛藤」という言葉は、人々がお互いに譲らないで対立したり、心の中で複雑な気持ちになることを表す言葉なんだよ。
1つ目の意味として、人と人との間に起こる対立や争いのことを言うんだ。たとえば、親と子で意見が合わなくて、お互いに譲らないでぶつかり合うことを「親子の葛藤」と言ったりするよ。
2つ目の意味は、自分の心の中で起こるジレンマや迷いを指すんだ。例えば、友達には内緒にしてほしいことを知ったけど、それを教えたら困るけど、教えないと悪いと思う、そんな複雑な気持ちになるときに「義理と人情とのあいだで葛藤する」と言うことができるんだ。
3つ目の意味は、仏教の言葉で、正しい道を邪魔するような心の迷いや煩悩を指しているんだ。また、禅宗では、文字や言葉に囚われた考え方や、答えが見つからないような問題を指して使うこともあるよ。
「葛藤」っていう言葉自体は、葛や藤という植物が絡み合ってもつれる様子から来ているんだよ。つまり、もつれて絡むような状況をイメージして使われているんだね。
だから、「葛藤」という言葉は、人と人の間や、心の中で起こる複雑な対立や迷いを表しているんだね。
葛藤(かっとう)の使い方
葛藤(かっとう)の例文
- 心の中に葛藤を生じる。
- 信仰と愛欲の葛藤に苦しむ。
- 父親と息子の葛藤はよくある事です。
- 両者の間に葛藤が生じる。
- 主人公の心理的葛藤の描写がうまい。
葛藤の文学作品などの用例
「葛藤」と「ジレンマ」の違いを解説
「葛藤」に似ている言葉に「ジレンマ」があります。
「ジレンマ」は
①二つの相反する事柄の板挟みになること。(例:ジレンマに陥る。)
②論理学で、二つの仮言的判断を大前提とし、その判断を小前提で選言的に肯定または否定して結論を導き出す三段論法。例えば、「城にとどまれば焼き殺される。城から出れば切り殺される」「城にとどまるか、城から出るかよりほかに道はない」「故に、いずれにしても殺される」の類。両刀論法。
という意味です。
「葛藤」も「ジレンマ」も相反する事柄の狭間で迷うことをいいます。
しかし、「葛藤」は悩んでいる心の状態のことをいいます。対して「ジレンマ」は、「葛藤」を生み出す原因となっている問題そのもののことをいいます。
一方、「ジレンマ」とは、二つの選択肢の間で板挟みになるような困難な状況を指す言葉だよ。論理学の文脈では、特定の議論方法を意味することもあるよ。
対して、「ジレンマ」ってんは、もっとピンチな状況や。AとB、どっちを選べばいいかわからん、困った時の感じ。例えば、右に行っても問題、左に行っても問題、みたいなもんや。これも迷うけど、ちょっと違うニュアンスやな。両方とも困った状況を言うけど、ちょっと感じがちゃうんや。
2つ目は、自分の中にある2つの違う気持ちや考えがせめぎ合って、どちらを選ぶか決められない状況。3つ目は仏教に関するもので、人の心の中にある邪悪な欲望や、文字や言葉にとらわれることを表しているんだ。