「慶賀」の意味と使い方や例文！「慶賀の至り」「慶賀に堪えない」とは？（類義語・対義語）

慶賀の読み方・意味とは？（類義語・対義語）

【二字熟語】
慶賀

【読み方】
けいが

【意味】
①よろこび祝うこと。祝賀。
②任官・叙位の礼を申し上げること。拝賀奏慶。

「慶賀」という言葉には、ふたつの意味があるんだよ。まず、一つ目は「喜びを祝うこと」。これは文字通り、何か嬉しいことがあったときにそれをお祝いすることを指すんだ。

そして二つ目は、公的な場で「任官や叙位の礼を述べること」を意味するよ。これは、官職に就いたり、地位が上がったりしたときに、そのお礼を言うことなんだ。主に、手紙の中で使われる言葉だね。

ほほー、それはすなわち、「喜びの出来事をお祝いすること」と、「公的な場でのお礼のことば」ってことやな。要するに、うれしいことがあった時に「おめでとう！」って言うのが「慶賀」の一つ目やな。

そして、何か大事な役割をもらったり、えらい人になった時に「ありがとうございます」と言うのが「慶賀」の二つ目の意味や。手紙で使う言葉やから、知ってると便利やね。

【語源・由来】
「慶」は「よろこぶ。いわう。めでたい。よろこび。」
「賀」は「よろこぶ。祝う。よろこび。」

【類義語】
祝賀、拝賀。奏慶。よろこびもうし。

【対義語】
弔意

慶賀（けいが）の解説

カンタン！解説

「慶賀」という言葉はね、２つの意味があるんだよ。

まず、１つ目の意味は、「喜び祝うこと、祝賀」なんだ。これはね、何か嬉しいことがあったときに、その出来事をお祝いすることを言うんだよ。例えば、「無事帰着を慶賀する」っていう言葉の中に出てくる「慶賀」は、誰かが無事に旅から帰ってきたことを、みんなで喜んでお祝いするっていう意味なんだよ。

２つ目の意味はね、「任官・叙位の礼を申し上げること、拝賀奏慶」だよ。「任官」とは、ある役職に就くことを意味し、「叙位」とは、より高い地位やランクに昇進することを言うんだ。要するに、政府の役職に就任したり、位階が上がったりしたときに、そのお祝いの気持ちを表す言葉なんだよ。「拝賀奏慶」というのは、そういうお祝いの言葉を正式に表す時に使われる言葉なんだ。

そしてね、「慶賀」は主に手紙で使われることが多いんだ。日本の伝統的な文化では、重要な出来事やお祝いごとを伝える時に、手紙を書くのが一般的だったんだ。だから、友達や家族、職場の人が何か素晴らしいことを成し遂げた時、彼らに祝福の手紙を書く際にこの言葉を使って、お祝いの気持ちを伝えていたんだね。

だから、「慶賀」という言葉は、大きく分けて、普通の日常生活で起こる嬉しい出来事をお祝いすることと、公的な場でのお祝いや、手紙でのお祝いの言葉を示すこと、この２つを意味しているんだよ。

慶賀（けいが）の使い方

この学校の卒業生がノーベル賞を受賞したわね。

慶賀の極みだね。

後輩として誇らしいわね。

僕たちも後につづくことができるよう頑張ろう。

慶賀（けいが）の例文

1. ご成婚の儀慶賀の至りに存じます。
2. 創立150周年を迎えたのはまことに慶賀の至りであります。
3. 新たな王の即位を祝うための慶賀の使者として王都に行く。
4. 貴社ますますご隆昌の段、慶賀の至りに存じます。
5. ご家族様には益々ご清祥の由、慶賀の至りであります。

慶賀の文学作品などの用例

1. ･･･益々御健勝の段慶賀の至りに存じます。さて今回本紙に左の題材にて貴･･･ 太宰治「虚構の春」

2. ･･･かったということは、慶賀さるべきことであったろう。婦人代議士がど･･･ 宮本百合子「一票の教訓」

3. ･･･いうことについては、慶賀すべきか、或は憤ってしかるべきことなので･･･ 宮本百合子「落ちたままのネジ」

「慶賀の至り」「慶賀に堪えない」とは？

「慶賀」は「慶賀の至り」や「慶賀に堪えない」という表現でよく使われます。

「慶賀の至り」とは？

「慶賀の至り」は、「この上なく喜ばしい」という意味です。

喜びの感情を抑えきれないということをいいます。

「慶賀の至り」というのはね、ものすごく嬉しいことが起きたときに使う言葉なんだ。

これ以上ないくらいの喜びを感じる時、つまり、最高に嬉しい瞬間を表現するんだよ。

おぉ、それやったら「慶賀の至り」は、もうめちゃくちゃ嬉しいことがあったときに使うんやな。

たとえば、誕生日にすごいプレゼントもらって、ハッピーな気持ちが爆発しそうなときとかか。まさに、喜びがいっぱいで、もうこれ以上嬉しいことないって思うときのことやな。

【例文】

1. 貴社におかれましては益々ご清栄のことと慶賀の至りに存じます。
2. 貴社にはいよいよご隆盛の趣、慶賀の至りに存じます。
3. 貴社には益々ご隆盛の段、慶賀の至りに存じます。

「慶賀に堪えない」とは？

「慶賀に堪えない」とは、「喜びの感情を抑えられない」という意味です。

「慶賀の至り」と同じように、この上なく喜ばしいという意味で使われます。

「慶賀に堪えない」という言葉は、本当に嬉しいことが起こった時に、その喜びの感情をどうしても抑えられないという状況を表すんだ。

とても幸せな出来事があって、心が満たされる感じだね。

そうやな。「慶賀に堪えない」っていったら、もう嬉しさが止まらんてことやな。

たとえば、大好きな人からサプライズのプレゼントもらって、ニコニコが止まらんくなるみたいなことか。喜びがあふれて、自分でもコントロールできへんくらいの嬉しい瞬間のことを言うんやな。

【例文】

1. この本がベストセラーになり、世に送り出した選考委貝の一人として慶賀に堪えない。
2. ますますめざましい活躍をしている姿に、熱狂的ファンの一人として誠に慶賀に堪えない。
3. 成績が底辺の健太くんが無事に進級できたことは、幼いころから彼を見てきたものとしては慶賀に堪えない。