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「述懐」の意味と使い方や例文!「回想」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
述懐

【読み方】
じゅっかい

江戸時代までは「しゅっかい」と読んだ。

【意味】
①思いをのべること。
②過去の出来事や思い出などをのべること。
③恨み言をのべること。愚痴や不平を言うこと。

【語源・由来】
「述」は「のべる。のべたもの。」
「懐」は「おもう。おもい。」

【類義語】
白状、告白、暴露

述懐(じゅっかい)の使い方

ともこ
あそこにいるのは有名なサッカー選手よね。
健太
本物だね。彼は本当は野球選手になりたかったんだって。自著で述懐していたよ。
ともこ
野球を選んでも、いい選手になったんでしょうね。
健太
学校に野球部がなかったんだって。サッカーで才能が花開いてよかったよね。

述懐(じゅっかい)の例文

  1. 当時のことをしみじみと述懐する。
  2. 幼い頃を述懐する。
  3. 過去の思い出を述懐する。
  4. アメリカでの留学生活について後に述懐している。
  5. 健太くんの思い出について「憧れの人でした。」と述懐する人もいた。

「述懐」と「回想」の違いは?

述懐」に似ている語に「回想」があります。

回想」は「かつて経験したことを再認感情を伴って再生すること。過去のことを思いめぐらすこと。」という意味です。

かつて見聞きしたことをもとに当時の自分を振り返ることをいう語です。一般的に近い過去ではなく、遠い過去に対して使われます。

述懐」と「回想」は「過去のことを思い出す」という点は同じです。

しかし、「述懐」は口頭で述べることをいうのに対して、「回想」は思い返すことをいいます。

述懐」と「回想」は言葉にするかどうかの違いがあります。