「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

「慧眼」の意味と使い方や例文!「炯眼」との違いは?(類義語・対義語)

慧眼の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
慧眼

【読み方】
けいがん

【意味】
物事を良く見抜くすぐれた眼力。鋭い洞察力。

二字熟語の博士
「慧眼」という言葉はね、物事の本質や真実を見抜くことができる、とても鋭い洞察力のことを指すんだ。

この言葉は、ただ物を見るだけでなく、その背景や意味を深く理解できる能力を表しているよ。

助手ねこ
なるほどなぁ。慧眼っていうのは、物事の表面だけじゃなくて、その奥深いところまでしっかり見抜いてしまうような、すごい目の力のことやね。

表面的なことに惑わされずに、本当のことを理解できるって、かなりすごい能力やなぁ。これは頭のいい人とか、経験豊富な人によくある特技やね。

【語源・由来】
「慧」は「さとい。かしこい。」

【類義語】
眼力、眼光、心眼、達眼

【対義語】
凡眼

慧眼(けいがん)の解説

カンタン!解説
解説

「慧眼」という言葉はね、物事の本質や細かい部分までよく見抜くことができる、とてもすばらしい目の力のことを言うんだよ。これは、人が持っているとっても鋭い洞察力のことを表しているんだ。

例えば、「慧眼の士」という言葉は、本当に物事の核心を突くことができる、洞察力が優れた人を指しているんだ。たとえば、学校で先生がすごくよく生徒の気持ちを理解していて、みんなの悩みをすぐに気づいてくれるようなときに使うことができるよ。

それから、「慧眼に脱帽した」という表現は、誰かの見抜く力に感心して、その人を尊敬するっていう意味なんだ。たとえば、友達が何かうまい考えを思いついたり、難しい問題をすぐに解決したりするときに、「すごいね、君の慧眼には脱帽だよ」と言うことができるんだよ。

だから、「慧眼」という言葉は、物事を深く理解し、本質を見抜くことができる特別な能力や才能を持った人のことを表しているんだ。

慧眼(けいがん)の使い方

ともこ
健太くん。何を読んでいるの。
健太
シャーロック・ホームズだよ。
ともこ
ホームズは慧眼の士よね。ああいう人が警察組織にたくさんいたら、未解決事件はなくなるんでしょうね。
健太
日本の平和のために、ホームズ養成機関を立ち上げるといいかもしれないね。

慧眼(けいがん)の例文

例文
  1. ともこちゃんは校長先生も認める慧眼無双です。
  2. 慧眼の持ち主である健太くんがいれば、事件は早々に解決するでしょう。
  3. ともこちゃんのような慧眼な読者は、冒頭で物語のラストを推察してしまう。
  4. 健太くんの慧眼によって見破られた。
  5. ともこちゃんが選ぶ作品は必ずヒットするため、関係者は彼女の慧眼に舌を巻く。

慧眼の文学作品などの用例

  1. ・・・き箇所の在ることは、慧眼の読者は、既にお気づきのことと思います。・・・ 太宰治女の決闘

  2. ・・・路順をたずねた。私は慧眼。この老巡査は、はたして忘れ得ぬ人たちの・・・ 太宰治狂言の神

  3. ・・・るのに、それを自分の慧眼だけがそれを見破っているように言っている・・・ 太宰治如是我聞

「慧眼」と「炯眼」の違いを解説

慧眼」に似た言葉に「炯眼(けいがん)」があります。

炯眼」は
①きらきらと光る眼。鋭い眼つき。(例:射るが如き炯眼。)
②慧眼に同じ。
(「炯」は「ひかり(光)。また、ひかる。②あきらか。光り輝くさま。」)

という意味です。

二字熟語の博士
「慧眼」と「炯眼」は似ているけれど、少し違うんだよ。「慧眼」は、物事をとてもよく見抜くことができるすばらしい眼力、つまり鋭い洞察力を意味する言葉だ。何かの本質や真実を見抜く能力のことを言うんだね。

一方で、「炯眼」は、目がきらきらと輝いていて鋭い、という意味があるんだけど、これもまたすぐれた眼力や洞察力を指すことがあるんだよ。

助手ねこ
へ〜、じゃあ、「慧眼」ってのは、ものごとの本質や隠れた真実とかをバッチリ見抜くすごい目の力ってことやな。何かの問題とか嘘とかをスパッと見抜くみたいな感じか。

それに対して「炯眼」は、目がピカッと光ってて、めちゃくちゃ洞察力があるってことかいな。つまり、この二つは、どっちも物事を深く見抜く力を持ってるけど、「慧眼」はもっと洞察力に重点を置いてて、「炯眼」は目が鋭いことも含まれるってことやね。なんや、似てるけど、ちょっと違うんやな。

炯眼」を辞書で調べると「慧眼」に同じと書かれていることから、洞察力という意味は同じです。「炯眼」には「慧眼」の意味に加えて、「きらきらと光る眼。鋭い眼つき。」という意味が含まれていて「慧眼」と異なります。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



error: 右クリックはできません。