傾倒の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
傾倒
【読み方】
けいとう
【意味】
①傾き倒れること。傾け倒すこと。
②さかさにして、中にあるものを出しつくすこと。酒を飲みつくすこと。
③ある人や物事に心を傾けて熱中すること。
それと、大好きなものや人のことにガッツリ夢中になることも言うんやね。いろんな意味があって面白いなあ。
【語源・由来】
「傾」は「心を寄せる」「倒」は「状態がはなはだしい。ひどく。激しく。」
【類義語】
讃美、心酔、敬慕、礼賛、崇敬
【対義語】
軽侮
傾倒(けいとう)の解説
「傾倒」という言葉はね、いくつかの意味があるんだ。
まず、最初の意味は、「傾き倒れること」や「傾け倒すこと」だね。つまり物が斜めになって、最後には倒れちゃうことを言うんだ。例えば、建物が火事で焼けて、ゆっくり崩れていくのを「傾倒する」と表現するんだよ。「その館舎が火焔の中に、傾倒するを見て」〈竜渓・経国美談〉という文章は、建物が火事で倒れる様子を表しているんだね。
次の意味は、「さかさにして、中にある物を出しつくすこと」。これはね、例えばびんやカンに入ってるものを全部出すために、上下逆にすることを言うんだ。特に、「酒を酌みつくすこと」を言う時に使われることが多いよ。つまり、お酒のびんを逆さまにして、最後の一滴まで飲むことを「傾倒」というんだ。
そして、三つ目の意味は、「ある人や物事に心を傾けて熱中すること」。これはね、何かにとても夢中になることを意味しているんだ。たとえば、「万葉集に傾倒する」っていうときは、万葉集という古い日本の詩集に、すごく興味を持って、それに没頭していることを表しているんだよ。
だから、「傾倒」という言葉は、物が倒れること、何かを全部使い切ること、そして何かにとても夢中になることを表しているんだね。
傾倒(けいとう)の使い方
傾倒(けいとう)の例文
- 家族の死を機に新興宗教に傾倒していく。
- 傾倒していた宗教から、死後土葬にされた。
- ともこちゃんは太宰治に傾倒していて、彼女の文章は彼の影響を色濃く受けていた。
- バンドビームに感化され、健太くんはギターに傾倒していった。
- 健太くんがアイドルグループに傾倒するのをともこちゃんは窘(たしな)めた。
傾倒の文学作品などの用例
「傾倒」と「心酔」や「崇拝」の違いを解説
「傾倒」に似た意味の語に「心酔」「崇拝」があります。
「心酔」は
①物事にふけって、心を奪われること。
②その人の人柄や業績に心から感服し傾倒すること。
「崇拝」は
①あがめうやまうこと。
②宗教的対象を崇敬し、これに帰依すること。
「傾倒」は、ある人や物事に心を傾けて熱中することなので「心酔」「崇拝」との違いは
「心酔」・・・感服し心奪われること。
「崇拝」・・・尊いものとしてあがめること。
「傾倒」・・・思想や人などに夢中になること。
という意味の違いがあります。
そして、「崇拝」は、宗教的な意味合いが強く、神や聖なるものを非常に尊敬し、信仰することを指すんだ。
最後に、「崇拝」は、神様や仏様にお参りするみたいに、めちゃくちゃ敬うことやな。なんか、みんな好きって気持ちは一緒やけど、その「どんな風に好きか」で言葉が変わるんやな。
二つ目の意味は、「さかさにして、中にある物を出しつくすこと」、例えば酒を全部飲み干すことを言うんだ。そして三つ目は、「ある人や物事に心を傾けて熱中すること」を意味しているよ。これは、趣味や特定の分野に深い関心を持って、そのことに夢中になる状態を表すんだ。