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「軒昂」の意味と使い方や例文!「意気軒昂」とは?(語源由来・類義語・対義語)

軒昂の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
軒昂

【読み方】
けんこう

【意味】
意気が高く上がるさま。奮い立つさま。

二字熟語の博士
「軒昂」という言葉は、人の意気や気持ちが高く上がる様子、つまり、とても元気になったり、やる気に満ち溢れたりすることを表しているんだよ。
助手ねこ
おお、それはつまり、「めっちゃ気合い入ってる」ってことやな。何かにチャレンジする時とか、新しいこと始める時に、「これやったるで!」って気持ちが上がるあの感じやな。

まるでロケットみたいにブーンと気持ちが上がるんやろ? やる気満々ってやつやな、それ。

【語源・由来】
「軒」は「高くあがる。」
「昂」は「感情がたかぶる。」

【類義語】
発、奮起

【対義語】
消沈

軒昂(けんこう)の解説

カンタン!解説
解説

「軒昂」という言葉はね、心がとても盛り上がっていて、元気ややる気がぐんと高まっている様子を表しているんだ。

例えばね、「いや、むしろ以前にも勝る軒昂たる意気が誰の姿にもあった」〈吉川英治・新編忠臣蔵〉と言う文章はね、人々が前よりもさらに元気ややる気に満ち溢れている様子を伝えているんだ。「軒昂たる意気」という表現で、みんなの心がとても高く持ち上がり、その強い意志や情熱がそれぞれの姿にしっかりと表れていることを示しているんだよ。

また、「男らしい額には軒昂とした意気を示して」〈藤村・春〉という文章は、男性が強くて勇ましい顔つきで、自信とやる気があふれている様子を描いているんだ。「軒昂」という言葉で、その人の顔に表れる強い気持ちや、前向きな態度を表現しているんだよ。

だから、「軒昂」という言葉は、人の心が高く盛り上がり、やる気や元気が満ち溢れている状態を表しているんだね。

軒昂(けんこう)の使い方

健太
兄さんが重い病のために、ずっと床に伏しているんだ。
ともこ
作家として、軒昂たる意気を持った人だったのにね。
健太
まだまだいい作品を書くぞって、家族に軒昂として言っているよ。
ともこ
その意気で病に打ち勝ってほしいわね。

軒昂(けんこう)の例文

例文
  1. 意気軒昂として新たな仕事に臨みます。
  2. 私たちのグループは意気軒昂です。
  3. 意気軒昂として出立する。
  4. 夢を追い始めて10年経つが、まだ軒昂たる意志を失っていない。
  5. 祖父は80歳ですが、ますます意気軒昂です。

軒昂の文学作品などの用例

  1. ・・・えって意気のますます軒昂たる本来の剛愎が仄見えておる。 全く自ら・・・ 内田魯庵八犬伝談余

  2. ・・・かったに拘らず、字句軒昂して天馬行空の勢いがあった。其一例を示せ・・・ 幸徳秋水文士としての兆民先生

  3. ・・・北さんはひとり意気軒昂たるものがあった。「あなたは柳生十兵衛のつ・・・ 太宰治帰去来

「意気軒昂」とは?

軒昂」を用いた表現の一つに「意気軒昂(いきけんこう)」があります。

意気軒昂」は、意気込みが盛んであるさまをいいます。

意気」は、気持ち、気力。
二字熟語の博士
「意気軒昂」という言葉はね、人が何かにとても熱心で、やる気に満ち溢れている様子を表すんだよ。

この言葉は、元気や情熱が非常に高まっている状態を示しているんだ。

助手ねこ
あぁ、そういうことか!要するに、「意気軒昂」っていうのは、なんかすごいことに挑戦する時に「よーし、やるぞー!」って感じで、すごい元気で、やる気満々ってことやな。

サッカーの試合が始まる前に、選手が「これで勝つで!」って気持ちを高めてるようなもんや。元気いっぱい、パワー全開ってことやな!

【例文】
・ここには意気軒昂たる若者が多い。
意気軒昂として任地に向かう。

【類義語】
・意気昂然(いきこうぜん)
・意気衝天(いきしょうてん)
・気炎万丈(きえんばんじょう)

【対義語】
・意気消沈(いきしょうちん)
・意気阻喪(いきそそう)

突出して勢いのある者に対して、皮肉な言い方として用いられることもあります。