「剣呑」の意味と使い方や例文！「剣呑な雰囲気」とは？（類義語・対義語）

剣呑の読み方・意味とは？（類義語・対義語）

【二字熟語】
剣呑

【読み方】
けんのん

【意味】
（「ケンナン（剣難）」の転という。「剣呑」は当て字）
あやういこと。あやぶむこと。

「剣呑」という言葉はね、事態が非常に危険であったり、あやういと感じる状況を表しているんだよ。

つまり、何か問題が起こりそうで、心配や不安を感じることを示しているんだ。

へー、そんな意味があるんか。つまり、「あぶなっかしくて、なんか心配な状態」っていうときに使うんやな。

ちょっとしたことで大変なことになりそうな、そんなピリピリした雰囲気のことやね。これは、気をつけなアカン、危ないことが起こりそうやって感じる状態のことを言うんやな。

【語源・由来】
「剣呑」は、元々は「剣難（けんなん）」という熟語で、それが音変化し「剣呑」の漢字を当てた。元の意は「刀などで殺傷される災難」のことをいう。転じて、「あやういこと」「あやぶむこと」という意味になった。

【類義語】
危険、危ない、不穏

【対義語」
安全、平穏、安心

剣呑（けんのん）の解説

カンタン！解説

「剣呑」という言葉はね、何かがちょっと危ないとかもしれない感じたり、心配だったりする状態を表しているんだよ。この言葉は、実際に何か悪いことが起きてしまった後ではなくて、何か危ないことが起こりそうな、そんな雰囲気を感じた時に使うんだ。

例えば、「金は欲しいだろうが、そんな剣呑な思い迄して借りる必要もあるまいからね」〈漱石・道草〉という文章では、お金を借りたい気持ちはわかるけど、危なっかしい思いをしてまで借りる必要はないよ、という意味があるんだ。

また、「剣呑」から派生した言葉に、「けんのんがる」っていう動詞と、「けんのんさ」っていう名詞があるんだ。これらは「剣呑」の感じを動作や状態として表しているんだよ。そして、「剣呑」は「険難」とも書くことができて、これもやっぱり危険や困難が近づいているような状況を意味しているんだ。

だから、「剣呑」という言葉は、何か危険や不安なことが起こりそうな時、またはそんな気持ちを感じた時に使うんだね。

剣呑（けんのん）の使い方

何だか今日の教室内は剣呑な雰囲気じゃない？

なんだか空気がピリピリしているわよね。

どうかしたの？

今日は席替えがあるから、クラス一の美人の隣の席を狙って男子生徒が殺気立っているのよ。

剣呑（けんのん）の例文

1. 剣呑な雰囲気を感じ取った健太くんは、そっと部屋から出て行った。
2. この事件に深入りするのは剣呑な気がした。
3. この道の途中に剣呑そうな犬を飼っている家があるので通りたくない。
4. 健太くんは剣呑なこととは縁がなさそうな穏やかな人です。
5. ともこちゃんの声に剣呑な響きが含まれていた。

剣呑の文学作品などの用例

1. ･･･出されようとするのが剣呑にも気の毒にも思われた。　しかし父はその･･･ 有島武郎「親子」

2. ･･･「思ってるだけじゃ剣呑なものだ」「なあに年が年中思っていりゃ、ど･･･ 夏目漱石「二百十日」

「剣呑な雰囲気」とは？

「剣呑」のよくある使い方に「剣呑な雰囲気」があります。

「剣呑な雰囲気」は、「あやういような空気」「不穏な空気」という意味です。

「剣呑な雰囲気」というのは、何か危険が迫っているような、とても不安定で不穏な空気感を表す言葉だよ。

この言葉は、周囲がピリピリとしていて、何か悪いことが起こりそうな予感がする、そんな状況を指すんだ。

おお、つまり「剣呑な雰囲気」ってんは、なんかヤバいことが起こりそうな、ギスギスした空気のことやな。誰かがちょっとでも変な動きしたら、すぐにでも何かが起こりそうな、そんなピリピリした感じのことを言うんやな。

まるで、暗雲が立ち込めて、いつ嵐が来てもおかしくない天気みたいや。ああいう雰囲気、なんとなく怖いよなぁ。