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「謙遜」の意味と使い方や例文!「謙虚」「卑下」との違いは?(類義語・対義語)

謙遜の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
謙遜

【読み方】
けんそん

【意味】
へりくだること。控え目な態度をとること。また、そのさま。

二字熟語の博士
「謙遜」というのは、自分を低く見せて、控えめな態度を取ることを言うんだよ。

つまり、自分を大きく見せずに、へりくだる姿勢を大切にするということなんだ。

助手ねこ
ほほう、それはつまり、「大きなこと言わずに、控えめにいること」ってことかいな。

自分をちょっと小さく見せて、相手を立てるってわけやな。自分を低く見せるっていうのは、結構大事なことやねんな。これは、人とうまくやっていくコツの一つってことか。

【語源・由来】
「謙」は「控え目にして人にゆずる。」
「遜」は「へりくだる。ひかえめな態度をとる。」

【類義語】
卑下、へりくだる

【対義語】
不遜、誇張、傲慢、横柄、自負

謙遜(けんそん)の解説

カンタン!解説
解説

「謙遜」という言葉は、自分を低く見せたり、控えめに振る舞ったりすることを意味しているんだよ。つまり、自分のことを大きく見せずに、へりくだって、謙虚な態度を取ることなんだ。

たとえば、「謙遜して何も語らない」というのは、自分がどれだけ良いことをしても、それを自慢せずに、控えめにふるまって、自分の成果や能力についてあまり話さないことを言うんだ。つまり、自分のことを前に出さずに、謙虚にいることなんだよ。

また、「(小さな花は)きわめて謙遜な、有るか無きかのものである」〈寅彦・病室の花〉という文章は、小さな花がとても控えめで、存在自体がほとんど気づかれないほど謙虚であることを示しているよ。この花は、自己主張をせず、控えめにその場にいることで、謙遜の美しさを表現しているんだ。

だから、「謙遜」という言葉は、自分のことをあまり大きく見せずに、控えめに、謙虚に振る舞うこと、またそのような態度や行動を指すんだね。

謙遜(けんそん)の使い方

ともこ
健太くん。空手の大会で優勝したんですってね。おめでとう。
健太
全て師匠のおかげだよ。
ともこ
謙遜するなんて、さすが優勝する人は違うわね。
健太
本当に、応援してくれた家族や師匠のおかげだよ。

謙遜(けんそん)の例文

例文
  1. 彼は自分の作品について謙遜している。
  2. 謙遜して語る。
  3. 謙遜も度が過ぎると嫌味だ。
  4. 人から褒められたら少しは謙遜するものです。
  5. 彼は謙遜して自分の業績について多くは語らなかった。

謙遜の文学作品などの用例

  1. ・・・おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「ありゃ駄目だよ」と・・・ 芥川竜之介彼の長所十八

  2. ・・・私はこの心持ちを謙遜な心持ちだとも高慢な心持ちだとも思っていない・・・ 有島武郎想片

  3. ・・・傲慢なことでもなく、謙遜なことでもなく、爾かあるべきことだと私は・・・ 有島武郎広津氏に答う

「謙遜」と「謙虚」「卑下」の違いを解説

謙遜」に似ている語に「謙虚」と「卑下」があります。

「謙虚」と「卑下」の意味

謙虚」は
控え目で、つつましいこと。へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。また、そのさま。(例:謙虚な態度。謙虚に反省する。)

という意味です。

卑下」は
①自分を劣ったものとしていやしめること。へりくだること。(例:そんなに卑下する必要はない。)
②いやしめて見下すこと。また、そのさま。

という意味です。

「謙遜」「謙虚」「卑下」の違い

謙遜」は、自分を低く評価することをいいます。また、動詞または形容動詞として使います。

謙虚」には、自分を低く評価するという意味はなく、控え目で素直なことをいいます。また、動詞としては使えません。

卑下」は、自分を人より劣っているものとしていやしめることをいいます。また、動詞として使います。

二字熟語の博士
「謙遜」「謙虚」「卑下」は似ているけれど、微妙に違う概念だよ。まず「謙遜」は、自分を低くして、へりくだることを意味するんだ。これは、自分をあまり前に出さず、謙虚な態度を保つことを指している。

次に「謙虚」は、控えめでつつましく、相手の意見を素直に受け入れる態度を表すんだよ。そして、「卑下」は自分を低く見ること。自分を劣ったものとして見て、いやしめることも含むんだ。

助手ねこ
ほな、「謙遜」っていうのは、「わい、そんなにええこと言ってないで〜」という感じで、自分をあんまり大きく見せへんようにすることやな。みんなでわいわいやってる時も、自分がどんだけええことしたって、控えめにいるんや。

そして、「謙虚」は、もっと心の中から「わいはまだまだや」と思って、人の意見に素直に耳を傾ける、心からの控えめさやね。ほんで、「卑下」は、自分を「わいなんか…」って、自分を下げすぎちゃうこと。ちょっと自分に厳しすぎるときに使う感じか。これらはみんな自分を低くするって点では似てるけど、どれだけ自分を低く見るか、周りとの関わり方がちゃうんやな。

誰かに絵を褒められた時に

ほんのいたずら書きです。」・・・謙遜

もったいないお言葉でございます。」・・・謙虚

私の絵なんてお目汚しです。」・・・卑下

という違いがあります。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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