謙遜の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
謙遜
【読み方】
けんそん
【意味】
へりくだること。控え目な態度をとること。また、そのさま。
自分をちょっと小さく見せて、相手を立てるってわけやな。自分を低く見せるっていうのは、結構大事なことやねんな。これは、人とうまくやっていくコツの一つってことか。
【語源・由来】
「謙」は「控え目にして人にゆずる。」
「遜」は「へりくだる。ひかえめな態度をとる。」
【類義語】
卑下、へりくだる
【対義語】
不遜、誇張、傲慢、横柄、自負
謙遜(けんそん)の解説
「謙遜」という言葉は、自分を低く見せたり、控えめに振る舞ったりすることを意味しているんだよ。つまり、自分のことを大きく見せずに、へりくだって、謙虚な態度を取ることなんだ。
たとえば、「謙遜して何も語らない」というのは、自分がどれだけ良いことをしても、それを自慢せずに、控えめにふるまって、自分の成果や能力についてあまり話さないことを言うんだ。つまり、自分のことを前に出さずに、謙虚にいることなんだよ。
また、「(小さな花は)きわめて謙遜な、有るか無きかのものである」〈寅彦・病室の花〉という文章は、小さな花がとても控えめで、存在自体がほとんど気づかれないほど謙虚であることを示しているよ。この花は、自己主張をせず、控えめにその場にいることで、謙遜の美しさを表現しているんだ。
だから、「謙遜」という言葉は、自分のことをあまり大きく見せずに、控えめに、謙虚に振る舞うこと、またそのような態度や行動を指すんだね。
謙遜(けんそん)の使い方
謙遜(けんそん)の例文
- 彼は自分の作品について謙遜している。
- 謙遜して語る。
- 謙遜も度が過ぎると嫌味だ。
- 人から褒められたら少しは謙遜するものです。
- 彼は謙遜して自分の業績について多くは語らなかった。
謙遜の文学作品などの用例
「謙遜」と「謙虚」「卑下」の違いを解説
「謙遜」に似ている語に「謙虚」と「卑下」があります。
「謙虚」と「卑下」の意味
「謙虚」は
控え目で、つつましいこと。へりくだって、すなおに相手の意見などを受け入れること。また、そのさま。(例:謙虚な態度。謙虚に反省する。)
という意味です。
「卑下」は
①自分を劣ったものとしていやしめること。へりくだること。(例:そんなに卑下する必要はない。)
②いやしめて見下すこと。また、そのさま。
という意味です。
「謙遜」「謙虚」「卑下」の違い
「謙遜」は、自分を低く評価することをいいます。また、動詞または形容動詞として使います。
「謙虚」には、自分を低く評価するという意味はなく、控え目で素直なことをいいます。また、動詞としては使えません。
「卑下」は、自分を人より劣っているものとしていやしめることをいいます。また、動詞として使います。
次に「謙虚」は、控えめでつつましく、相手の意見を素直に受け入れる態度を表すんだよ。そして、「卑下」は自分を低く見ること。自分を劣ったものとして見て、いやしめることも含むんだ。
そして、「謙虚」は、もっと心の中から「わいはまだまだや」と思って、人の意見に素直に耳を傾ける、心からの控えめさやね。ほんで、「卑下」は、自分を「わいなんか…」って、自分を下げすぎちゃうこと。ちょっと自分に厳しすぎるときに使う感じか。これらはみんな自分を低くするって点では似てるけど、どれだけ自分を低く見るか、周りとの関わり方がちゃうんやな。
「ほんのいたずら書きです。」・・・謙遜
「もったいないお言葉でございます。」・・・謙虚
「私の絵なんてお目汚しです。」・・・卑下
という違いがあります。
つまり、自分を大きく見せずに、へりくだる姿勢を大切にするということなんだ。