危惧の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
危惧
【読み方】
きぐ
【意味】
あやぶみおそれること。不安心。気がかり。危懼(きく)。
何かをやる前とか、未来のことを考えて「大丈夫かな?」と感じるときの気持ちのことを言うんやな。
【語源・由来】
「危」は「あやぶむ。おそれる。」
「惧」は「おそれる。おどろく。」
【類義語】
懸念、恐れ、憂慮、取り越し苦労、杞憂
【対義語】
確信
危惧(きぐ)の解説
「危惧」という言葉は、何かについて心配したり、怖がったりする気持ちを表す言葉なんだよ。
たとえば、未来のことや予定していること、起こりそうなことについて、うまくいくかどうかわからないから、心の中でドキドキしたり、不安に思うことがあるよね。そのときの心の中の心配や不安を感じることを「危惧」と言うんだ。
例えば、「前途を危惧する」というのでは、これからの未来や進む道について、うまくいくかどうか心配していることを表しているんだ。たとえば、自分の仕事や学校の成績、スポーツでの結果など、これからどうなるかわからないから、それを心配しているっていうことだね。
また、「危惧せざるを得ない」というのは、心配することが避けられない、つまり、どうしてもその事柄について心配してしまう状態を示しているんだ。何かが起こる前に、あれこれと考えてしまって、その結果を不安に思ってしまうことがあるよね。そんなときに使う表現なんだよ。
だから、「危惧」という言葉は、何かについての不安や心配を感じる気持ちを表しているんだね。
危惧(きぐ)の使い方
危惧(きぐ)の例文
- 国の将来を危惧している。
- 彼の言葉が危惧の念を抱かせた。
- 戦争が始まるのではないかという危惧が高まっている。
- 会社の将来に危惧の念を抱く。
- 被災者の安否が危惧される。
危惧の文学作品などの用例
-
・・・いないだろうかという危惧は、直ちに次いで我を襲うのである。そうし・・・ 泉鏡花「おばけずきのいわれ少々と処女作」
「危惧される」「危惧の念を抱く」とは?
「危惧」は「危惧される」「危惧の念を抱く」という表現で使われることが多いです。
「危惧される」とは
「危惧される」とは、自ずとあやぶみおそれる気持ちになることをいいます。
「今後の研究への影響が危惧される。」というように、物事に対して自身が直接的に不安を感じるのではなく、第三者の視点から論じるときに使われます。
これは、自分自身が直接不安を感じているわけではなく、一般的な視点や第三者の立場から「これは心配だろう」という意味で使われることが多いよ。
例えば、お隣さんの家の屋根がゆるんでるのを見て、「あれ、あの家の屋根、危惧されるな~」って言う感じやろ?自分の事じゃないけど、心配になるようなことを表現する時の言葉やな。
【例文】
- 野生の物は激減し、絶滅が危惧される。
- 新型インフルエンザの世界的な蔓延が危惧される。
「危惧の念を抱く」とは
「危惧の念を抱く」とは、あやぶみおそれる気持ちを持つということで、「危惧を抱く」の文語的表現です。
日常会話よりもニュースや文章で使われることが多いです。
これは「危惧を抱く」と同じ意味で、何かに対して不安や心配を感じる状態を指す言葉だよ。
これが出てくるときは、ちょっと真面目な話がされとる時やな。みんなが思う「うーん、これ心配やわ」っていう気持ちを、ちょっと大げさに言った感じやな。
【例文】
- ネット上に、「てにをは」がなっていない見出しが多いことに危惧の念を抱く。
- 状況証拠だけで立件することに、捜査側が危惧の念を抱いていた。
つまり、不安を感じること、または何かが気になって仕方がないときに使われる表現だね。