吃驚の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
吃驚
【読み方】
きっきょう
【意味】
おどろくこと。びっくりすること。
普段と違うことが起こったり、あたりまえと思ってたことが違った時に、「吃驚したわ〜」って言うんやな。
【語源・由来】
「吃」は「どもる。言葉がつかえる。」
「驚」は「おどろく。おどろかす。」
【類義語】
驚き、驚愕、驚嘆
【対義語】
平気、平然、平静
吃驚(きっきょう)の解説
「吃驚」という言葉はね、すごくびっくりすること、またはおどろくことを言うんだよ。
これは、何か予測できなかった事態や、普段見慣れない珍しいことが起きたときに、人々が自然と感じる感情を表現する言葉なんだ。例えばね、「紳士は吃驚し、空を仰いで」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉っていう文章は、紳士がとても驚いて、空を見上げた、っていう意味だよ。これは、何か予想外のことが起こった時や、予想していなかったことが現れた時に使う言葉なんだ。
また、「彼女は吃驚するほど頭が良い」というのでは、その人の知恵や頭の良さが、通常の人々の想像を超えていて、それに出会った人々がびっくりするほど、ということを表しているんだ。この場合、その人の頭の良さが本当に特別であることを強調しているんだよ。
ちなみに、「吃驚」は、「喫驚」とも書くことができるんだ。この二つの言葉は、どちらも人が何かに驚く、びっくりするという意味で使われているから、文脈によってどちらの表記を使っても意味は変わらないんだよ。
だから、「吃驚」という言葉は、普段の予想や想像を超えて何かが起きた時、または思っても見なかった出来事があった時に、その驚きやびっくりした気持ちを表現する時に使われるんだね。
吃驚(きっきょう)の使い方
吃驚(きっきょう)の例文
- 吃驚して聞き返しました。
- 大音声に一同吃驚する。
- 不意の事で吃驚した。
- 部屋のドアを開けて吃驚しました。
- 健太くんは私の顔を見て吃驚した表情をしていました。
吃驚の文学作品などの用例
-
・・・って喫驚していたよ。おれはそんなに俗人に見えるのかな。A 「歌人・・・ 石川啄木「一利己主義者と友人との対話」
吃驚仰天(きっきょうぎょうてん)とは?
「吃驚」を用いた四字熟語に「吃驚仰天(きっきょうぎょうてん)」があります。
「吃驚仰天」は非常に驚くことという意味です。
「吃驚」も「仰天」もびっくりすることをいいます。
島崎藤村によって書かれた長編小説『夜明け前』の一文に、
「大阪城中のものは皆顔色を失い、吃驚仰天して叡慮のいずれにあるやを知らない。」
とあります。
これは、驚きのあまり思わず天を見上げるほどの驚きを意味しているんだ。
天を見上げるほどビックリして、言葉も出ないって感じやな。
【類義語】
- 顔面蒼白(がんめんそうはく)
- 瞠若驚嘆(どうじゃくきょうたん)
- 呆然自失(ぼうぜんじしつ)
何か予想外の出来事や、思っていなかったことが起こった時に使う表現なんだ。