「鬼門」の意味と使い方や例文！「裏鬼門」とは？（類義語）

鬼門の読み方・意味とは？（類義語）

【二字熟語】
鬼門

【読み方】
きもん

【意味】
①陰陽道 (おんようどう) で、邪悪な鬼が出入りするとして万事に忌み嫌われた艮 (うしとら) （北東）の方角。また、その方角にあたる場所。
②行くと悪いことに出あう場所。また、苦手な人物や事柄。

「鬼門」という言葉は、ふたつの意味があるんだよ。一つ目は、陰陽道において、邪悪な鬼が出入りするとされ、忌み嫌われている北東の方角、またはその方向にあたる場所を指すよ。

二つ目の意味は、不運や困難に遭遇する場所、または苦手と感じる人物や事柄を言うんだ。

ほう、そうなんや。最初の意味は、なんか恐ろしい鬼がウロウロする場所やな。特に、北東の方向がそう呼ばれてるんやな。

そして、もうひとつは、行ったらトラブルに遭うような場所や、自分にとって苦手なもの、人を指すんやな。なるほど、これは色々な意味で使える表現やな。

【語源・由来】
「鬼」は「この世のものとも思われない恐るべき存在。化け物。」
「門」は「出入り口。」

【類義語】
丑寅

鬼門（きもん）の解説

カンタン！解説

「鬼門」という言葉には、２つの違う意味があるんだ。

1つ目の意味は、陰陽道（おんようどう）という古代の日本の哲学や宗教において、北東の方向を指しているんだ。陰陽道では、この方向から邪悪な鬼が来るとされていたから、人々はこの方向を避けて、忌み嫌っていたんだ。だから、家を建てるときや、墓地を選ぶときなどに、この方向、特に北東の方向を気にしたり、避けたりしていたんだよ。

2つ目の意味は、もっと一般的な意味で「苦手なことや人」「問題のある場所」を指すこともあるよ。たとえば、学校の科目で「数学は鬼門だ」と言ったら、数学が本当に苦手で、テストや宿題でいつも困っている、という意味になるんだよ。また、「あそこの家はどうも鬼門だ」と言うと、その家に行くと何か悪いことや困ることが起きるという意味だね。

だから、「鬼門」という言葉は、陰陽道においての邪悪な鬼が出る方向や、日常生活での困難や苦手な事柄を指すんだね。

鬼門（きもん）の使い方

健太くんの家はトイレが鬼門にあるのね。

だめなの？

不吉といわれているわよ。

だからこの家に引っ越してきてからずっと便秘なのかな。

鬼門（きもん）の例文

1. 子供のころから数学は鬼門なんだ。
2. 迷信深い健太くんは鬼門を避ける。
3. あのチームにとってこの球場は鬼門だ。
4. 鬼門は、古代中国から伝来した思想だ。
5. 鬼門の方向に、この街を守護する神社がある。

鬼門の文学作品などの用例

1. ･･･らせたりして、屋台の鬼門道から、場へ上らせてやる。鼠は慣れている･･･ 芥川竜之介「仙人」

2. ･･･を、そッと拾っては、鬼門をよけた雨落の下へ、積み積みしていたんで･･･ 泉鏡花「木の子説法」

3. ･･･た神様は、今は、町の鬼門となってしまいました。そして、こんなお宮･･･ 小川未明「赤い蝋燭と人魚」

「裏鬼門」とは？

「鬼門」を用いた表現の一つに「裏鬼門（うらきもん）」があります。

「鬼門」が、家相で不吉とされる北東の方角をいうのに対して「裏鬼門」は、坤（ひつじさる）の方角、すなわち南西の方角をいいます。

「裏鬼門」とは、家相学において特に注意が必要とされる方角のひとつで、具体的には南西の方角を指しているんだよ。

これは「鬼門」が北東を指し、不吉とされるのと対になる概念だ。家を建てるときや、部屋のレイアウトを考えるときに、これらの方角は特に気をつけなければならないんだ。

あー、わかったわかった。つまりな、「裏鬼門」って言うのは、家の位置とか部屋の配置で、南西の方向がちょっと厄介な方向ってことやな。

北東が「鬼門」で、これも厄介やけど、「裏鬼門」も気をつけなあかん方向なんやね。家作る時とか、部屋のものの配置を考える時、これらの方向はちょっと注意が必要やな。