謹呈の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
謹呈
【読み方】
きんてい
【意味】
つつしんで差し上げること。物を贈るときに用いる語。
何かをあげる時、相手に敬意を表してるんやね。礼儀正しい言葉やな。
【語源・由来】
「謹」は「相手に対して恭敬の意を表す語。つつしんで。」
「呈」は「差し出す。」
【類義語】
捧げる、献ずる
謹呈(きんてい)の解説
「謹呈」という言葉はね、何かを大切な気持ちで、丁寧にプレゼントするという意味なんだよ。
たとえば、「拙著を謹呈する」っていう時は、自分が書いた本を、敬意を込めて相手にプレゼントするってことを表しているんだ。ここで、「拙著」というのは、その人が自分で書いた本を指すんだね。それを「謹呈する」というのは、とても丁寧で、心をこめてその本を贈るっていうこと。
また、「亜里沙が気を利かせて名刺代わりにと長山の文庫本を男に謹呈したからだ」〈南朝迷路・高橋克彦〉っていうのは、亜里沙という人が、長山という人の書いた文庫本を、名刺のかわりに、とっても思いやりを持って、その男性にプレゼントしたっていうことだよ。ここで、亜里沙が「気を利かせて」というのは、周りの状況をよく見て、相手に喜んでもらえるような行動をしたってこと。そして、「謹呈」という言葉が使われているから、そのプレゼントをすごく丁寧に、そして心を込めて渡したってことがわかるね。
だから、「謹呈」という言葉は、何かを大切な気持ちで、とても丁寧にプレゼントすることを表しているんだね。
謹呈(きんてい)の使い方
謹呈(きんてい)の例文
- 中原中也は、生前、谷崎潤一郎に自著を謹呈していた。
- 作家から頂いた本に、謹呈と書かれた紙片がはさまれていた。
- 受賞記念に、パーティーにお集まりいただいた皆様に謹呈させていただきます。
- 献辞を添えて、先輩に謹呈した。
- 私が謹呈した本について、先生がコメントをくださった。
「謹呈」と「進呈」「贈呈」「献上」の違いを解説
「謹呈」に似ている語に「進呈」「贈呈」「献上」があります。
「謹呈」と「進呈」の違いは?
「進呈」とは、「人に物を差し上げること。進上。」という意味です。
「謹呈」も「進呈」も、目上の人に物を差し上げることをいいます。
しかし「謹呈」は、敬意を込めて目上の人に物品などを贈る時に使います。
対して「進呈」は、格式張らず気軽な場面で、目上の人に物を差し上げるときに使います。
一方で、「進呈」は、単に人に物を差し上げることを意味していて、特に心を込めているかどうかは強調されないんだよ。
それに対して、「進呈」はもっと普通に「はい、どうぞ」って感じで物を渡すときに使うんやろ。細かい違いやけど、どっちを使うかで、ちょっとした気持ちの違いが伝わるんやな。なかなか奥が深いで!
「謹呈」と「贈呈」の違いは?
「贈呈」とは、「人に物を贈ること。物を差し上げること。進呈。」という意味です。
「謹呈」も「贈呈」も、物を差し上げるという意味です。
しかし「謹呈」が、目上の人に対して物を差し上げるという意味であるのに対して、「贈呈」は、公式な場やかしこまった場面で、目下の者にねぎらいの気持ちを込めて物を贈るときに使います。
一方で、「贈呈」はもっと広く、一般的に物を贈る行為を指すんだ。こちらは特定の状況に限らず、一般的に何かをプレゼントする際に使うことができるよ。
それに対して、「贈呈」はもうちょい普通に、「はい、これプレゼントです」って感じで何かをあげる時に使うんやね。わかりやすいな。同じ「プレゼント」でも、言葉一つでこんなにも気持ちの表し方が変わるんやな。勉強になるわ~。
「謹呈」と「献上」の違いは?
「献上」は、
①主君や貴人に物を差し上げること。奉ること。
②点数をとられること。
③「献上博多」の略。
という意味です。
「謹呈」も「献上」も、物を差し上げるという意味です。
しかし「謹呈」は、目上の人に対して物を差し上げるという意味です。
対して「献上」は、天皇陛下や王様など非常に身分の高い目上の人に対して使われます。
一方で「献上」は、主に尊敬や崇高な敬意を表して、特に主君や貴人など、高い地位の人に物を贈るときに使う言葉なんだ。この言葉には、より公式で格式の高いニュアンスが含まれているよ。
でも、「献上」って言うのはもっと大げさで、なんていうか、「大事なお方に、謹んでお贈りします」って感じやろ?皇族とか歴史上の大君主に何かを捧げる時みたいな、もっと特別な場面で使う言葉やな。言葉一つで、ほんまにえらい違いが出るんやね。勉強になるわ~。