既成の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
既成
【読み方】
きせい
【意味】
すでにできあがっていること。
新しく何かを作る前の、元々ある状態や物のことを言うんやな。
【語源・由来】
「既」は「 すでに。」
「成」は「なる。できあがる。」
【類義語】
出来合い、定常、日常的、通りいっぺん
【対義語】
未成
既成(きせい)の解説
「既成」という言葉は、何かがすでに完成してしまっている、もしくは前からその状態のままで変わっていないことを意味しているんだよ。
たとえば、「既成の概念」というのは、もうみんなが知っている、前からある考え方や見方のことを言うんだ。新しい発見や研究が行われて、その考え方に疑問を持ったり、変えたりすることもあるけど、その時点での基本的な考え方や信じられていることが「既成の概念」なんだ。
また、「既成事実」ていうのは、事が起こってしまった後で、もうその事実を変えることができないような状態を言うんだ。たとえば、建物が建てられてしまった場所や、ある出来事が既に起こってしまったこと。これを変えるのはとても難しく不可能だよね。そういう時に「既成事実」と言うんだ。この言葉は物事がすでにその形や状態になってしまっていて、それを元に戻すのは難しいときに使われることが多いよ。
だから、「既成」という言葉は、何かが前からすでに存在していて、新しく作られたり変えられたりしてない状態のことを表しているんだね。
既成(きせい)の使い方
既成(きせい)の例文
- 既成の枠にとらわれない考え方をします。
- 既成事実を積み上げる。
- 健太くんは、それを既成事実化しようとしています。
- 既成概念にとらわれていては成功できない。
- 図書館という既成概念にとらわれない近代的建築として設計されました。
既成の文学作品などの用例
-
・・・ば、政治に、経済に、既成の哲学に、依拠し、隷属しなければならぬと・・・ 小川未明「単純化は唯一の武器だ」
「既成」と「既製」の違いを解説
「既成」に似ている語に「既製」があります。
「既製」は注文して作るのではなく、すでに商品として作られていること。出来合い。
という意味です。
「既成」「既製」ともに、「既にできあがった」という意味です。
しかし、「既成」は「既成事実」「既成概念」のように、形にならないすでにできあがったことがらを表す時に使われます。
一方、「既製」は「既製品」「既製服」のように、形あるモノや商品を表すときに使われる点が異なります。
一方で、「既製」は、製品が注文を受けてから作られるのではなく、あらかじめ作られて、出来合いの状態で提供されることを指すんだ。
一方の「既製」は、オーダーメイドとは違って、あらかじめ店に並んでる服とか、出来合いの商品のことを言うんやな。オーダーメイドが、客さんの注文に応じて一から作るパターンやったら、「既製」はもうできてるやつを選んで買う、そんな感じか。
これは、何か新しく作る前の、既に存在しているものや事象を指すんだ。