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「稀代」の意味と使い方や例文!「稀代の天才」とは?(類義語・対義語)

稀代の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
稀代

「希代」とも書く。

【読み方】
きたい

「きだい」とも読む。

【意味】
①世にもまれなこと。めったに見られないこと。また、そのさま。
②不思議であること。非常に変わっていること。また、そのさま。

二字熟語の博士
「稀代」という言葉は、1つ目の意味として、この世にとてもまれで、めったに見られない現象や事柄、また、その様子を表しているんだよ。

2つ目の意味としては、非常に変わっており、不思議なことやその様子を意味するんだ。

助手ねこ
ほぉー、それは、もう、「めっちゃ珍しい、世界に一つだけみたいなもんやな」ってことやん。1つ目の意味は、みんなが「わぁ、すごいな!」って驚くような、めったにお目にかかれないようなことやさまを言うんやな。

2つ目は、「なんでやろ、ほんまに変やな、不思議やな」って思うような、普通とは全然違うことやそのさまを指すんやね。

【語源・由来】
「稀」は「めったにない。」
「代」は「期間。世。」

【類義語】
絶世

【対義語】
平凡、凡俗、月並

稀代(きたい)の解説

カンタン!解説
解説

「稀代」と言う言葉には、2つの意味があるんだ。

まず、1つ目の意味は、「世にもまれなこと、めったに見られないこと」だよ。これは、その事物や人が、他のものと比べて、すごく特別で、通常は存在しないようなものを言うんだ。例えば、「稀代の名馬」って言ったら、その馬が他のどの馬よりもすばらしい能力を持っていて、他にはいないような特別な馬を指すんだ。

次に、2つ目の意味は、「不思議であること、非常に変わっていること」だよ。これは、通常見られるものや普通の状態とは全く違って、他に例を見ないほど変わった状態や事物を指すんだ。例えば、「浪花節で咄喊 (とっかん) する様な稀代な調子であった」〈漱石・坑夫〉という文章では、その調子が一般的ではなく、普通ではない、とても変わったものだと表現しているんだ。

ちなみに、「稀代」は「希代」とも書くことができて、「きだい」とも読むことができるんだ。これは、同じ意味で使われるけど、書き方がちょっと違うんだよ。でも、どちらの書き方でも、特別でめったにない、すごく珍しいという意味は変わらないんだ。

だから、「稀代」という言葉は、世にもまれな、非常に特別で珍しいことや、変わっていて通常とは異なる様子を表しているんだね。

稀代(きたい)の使い方

ともこ
健太くんは、あの子と仲が良いわね。
健太
稀代縁で結ばれた仲なんだよ。
ともこ
ただの同級生じゃないの?
健太
本屋で同じ本を手に取ったり、同じ電車に乗り遅れてホームに立ち尽くしていたり、同じオムライスの看板をおいしそうだなって眺めていたり、偶然が重なったんだよ。

稀代(きたい)の例文

例文
  1. 変装が得意な稀代の怪盗に家宝を狙われた。
  2. 桃から赤ん坊が生まれるとは稀代不思議なことです。
  3. ともこちゃんが語った話は、稀代見聞な話だった。
  4. 渾沌としたこの時代に稀代の英雄が現れた。
  5. 楊貴妃は稀代の美女といわれていました。

稀代の文学作品などの用例

  1. ・・・途方もない怪物に近い稀代の大寺院を見上げていました。 大寺院の内・・・ 芥川竜之介河童

  2. ・・・蒐集家としても、この稀代の黄一峯が欲しくてたまらなくなったのです・・・ 芥川竜之介秋山図

  3. ・・・じゃあないな、あれは希代だ。一体馬面で顔も胴位あろう、白い髯が針・・・ 泉鏡花政談十二社

「稀代の天才」とは?

稀代」を用いた表現の一つに「稀代の天才」があります。

稀代の天才」の「天才」は、「生まれつき備わっている、並み外れてすぐれた才能。また、そういう才能をもった人。」という意味です。

稀代の天才」とは、めったにいないすぐれた才能の持ち主という意味です。

二字熟語の博士
「稀代の天才」という表現は、本当に珍しく、並外れた才能を持つ人のことを指すんだ。

これは、普通の人よりもずっと優れた能力や知恵を持っている人物に対して使われる表現だよ。

助手ねこ
なるほど~。「稀代の天才」って言うたら、めちゃくちゃ珍しくて、すごい頭のいい人のことを言うんやな。

たぶん、100年に1人出てくるか出てこないか、そんなレベルのすごい人のことやろ。普通の人とは比べもんにならんくらい、えらい才能を持ってるんやな。

【例文】

  1. 健太くんは、稀代の天才といわれた空手家です。
  2. 今回も優勝は、稀代の天才といわれる彼女がもっていくのでしょう。
  3. どれほど努力しても稀代の天才にはかなわない。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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